このシリーズは、
- ECやってるけど担当は自分しかいない
- 自分で撮影もしてる
- なんならバナーや商品ページも自分で作ってる
- 外注したいけど、予算がない
- 個人店なので自分でやるしかない
- 写真やデザインの勉強はしたことないけど、やってみたい
このような、日々売上を上げるために奮闘している方、
デザイナーじゃないけど、でもカッコイイ写真を撮ってみたい、
デザインもやってみたい、といった方々を応援していく企画です。
こうした担当者の写真にまつわる、
「困った」「どうしたらいいの?」「知りたい」を
伝えていく記事をアップしていきます。
私自身が体験してきたからこそ言えることを、
惜しみなくお伝えできればと思っています。
ぜひお付き合い頂ければ嬉しいです!
Vol.1「写真はなぜ大事?- ECにとって写真はいのち -」
今、世の中は写真で溢れています。
あなたは今日何枚の写真を見ましたか?
普段意識なんてしないし、きっと数えきれないくらい目にしてますよね。
新聞、雑誌、電車やバスの中、駅や街中、そしてネット。
目を向けた先のどこかにはほぼ写真があるのではないでしょうか。
そして、それらのほぼ全てが広告写真です。
純粋にアート作品としての写真は普段あまり目にしていないかもしれません。
まずは世の中に溢れるそうした広告写真について考えてみたいと思います。
きっとこの記事を読んでくださっているあなたも、無関係ではないと思います。
では始めましょう。
見る、見ない?は2秒で決まる
ECサイトを運営する上で押さえておく必要がある数値に
離脱率や直帰率があります。
両者の違いは本題から逸れてしまうためここでは割愛いたします。
気になる方はこちらの記事を参考にしてみてください。
直帰率と離脱率の違いをわかりやすく徹底解説!
ウェブマーケティングに携わる方は、 Google アナリティクス等のアクセス解析ツールを利用し WEBサイトのパフォーマンス向上を目指していることと思います。 サイトの問題点を改善していくうえで重要な指標が、 「直帰率」 ...
ユーザーがもっと先を見ようか、それともそのまま他のサイトに行こうか、
という判断にどれくらいの時間をかけていると思いますか?
これは様々なデータが取られているようで、
基本的には約2秒で判断していると言われています。
でもまあ2秒ですよ!2秒!
床に落としたポテチを拾って食べるのだって、
3秒ルールでセーフじゃないですか。
それよりも短いわけです。あっという間です。
私の感覚では、いわゆるデジタルネイティブ世代の若い方は
さらにその判断が早くなっていると感じます。
いずれにしてもその2秒で、ユーザーはそのページを見るか、離れるか、
をそれもほぼ意識することなく決定しているわけです。
そしてこの事実は、これを読んでいるあなたにも当てはまるということ。
あなたの感覚では早いですか、遅いですか。
離脱を防ぐにはFVの写真が大事
では、ユーザーはそのページに留まるか離れるかを
何で判断しているのでしょうか。
その最も重要な要素は「より魅力的な写真(画像)」です。
例えばワンピースを探している女性がいます。
そこで彼女はおもむろにスマホを取り出し、キーワードを打って検索します。
すると画面いっぱいにかわいいいワンピースの画像が並びます。
この画像の中にはあなたの扱う商品もあるかもしれません。
そしてここが第一の関門!
上下左右は全て競合他社の商品です。
さあ、彼女は晴れてあなたの商品を選んでくれるでしょうか・・・
ここでユーザーに選ばれるにはどうすれば良いのでしょう。
それにはFV(ファーストビュー)でユーザーの心を掴むことが重要です。
ファーストビューとは、
ページにアクセスした時に最初に目に入る画面に表示される部分のことです。
ファーストビューにはLP(ランディングページ)なら
ページトップにインパクトのある画像、
いわゆるメインビジュアルが入ります。
※KV(キービジュアル)とも言います。
商品ページであれば、同じく1画面に表示される範囲で、
ここにもメインになる画像が使われます。
この画像はサムネイルに流用したりもしますね。
上記の彼女のスマホ画面に表示されたのもこの画像です。
まずはこの画像をより魅力あるビジュアルにすることが大事です。
下の2枚の写真をご覧ください。
どちらも同じブリキのミニカーを写したものです。
商材自体の良し悪しはご勘弁願うとして、
写真自体の違いが分かるように小物などは使わずに撮影しました。
もしこの画像が画面に並んで表示されたとしたら、
あなたはどちらを選びますか?
おそらく悩む余地はないでしょう。
右側の写真の方がより魅力的に見えると思います。
左の写真は暗いし、色もくすんでいて魅力的には見えないですよね。
振り返って、あなたのページはいかがでしょうか?
このとき意識すべきことは、
写真(画像)を「客観的に見る」ということです。
自社商品だからとか、見慣れて違和感がない、
ここを推したいからこの写真でいい、など
思い入れといった先入観が知らず知らず生まれていることがよくあります。
他社のサイトと比べてあなたの商品写真は魅力的に撮れていますか?
また自分は写真が大事だと分かっているけど、
周囲(特に上司)がそのことを理解していない、してくれない、
というケースもよく聞きます。
私も以前勤めていた飲食チェーンの会社で、
メニュー撮影に自分が行けなかった時に、
そこの店長に写真を撮らせたところ、
シズル感のシの字もない画像が送られてきたことがあります。
「これ使えないです。」と伝えたところ、
逆ギレ気味になんで使えないの?と言い返してきて、
絶句したことがありました。
分からない人に伝える、理解してもらうのは
難しいということを肌身で体験した例でした。
自分も普段、洪水のように流れてくる無数の画像の中から
無意識に選んでいるのに、いざ自分の商品画像となると・・・
(おろそかにする)という心理がある気がします。
でもだからこそ、これを読んでくださっているあなたには、
お客様に選ばれる写真を撮ろう!という意識を
より強く持って欲しいと心から願っています。
少しずつでもより魅力的な画像に変えていけば、必ず結果に繋がります。
つまり、離脱率が下がり、CVRも上がっていきます。
今日画像を変えたからといって
明日すぐに売上が上がるということは正直ありませんが、
3ヶ月、半年と続けていくうちに数値は変わってきます。
頑張りましょう!
今回は初回ということもあり、概念的な話しをさせて頂きました。
次回からはユーザーに刺さる写真とはどういうものか、
どうしたらそうした写真が撮れるのかを、
具体的に解説していきたいと思います。
あなたも”より商品が魅力的に見える、お客様に刺さる写真”を
撮ってみませんか。
ここまでお付き合いくださり、本当にありがとうございました!
次回もお楽しみに!