ウェブマーケティングに携わる方は、
Google アナリティクス等のアクセス解析ツールを利用し
WEBサイトのパフォーマンス向上を目指していることと思います。
サイトの問題点を改善していくうえで重要な指標が、
「直帰率」と「離脱率」ですが、
この2つの違いをご存じでしょうか。
今回は、間違いやすい直帰率と離脱率の定義について説明していきます。
直帰率とは
直帰率とは、「ユーザーが最初にサイトに訪問したページから、
サイト内の他のページに行かずに離脱したセッションの割合」を表す指標です。
具体的には、
ページやブラウザを閉じた
「戻る」ボタンで前ページ(サイト外)に戻った
サイト内にあるリンクをクリックして、別サイトに行った
セッション中に午前0時を跨いだ
何も操作しないまま30分以上経過した
という例が”離脱”に当てはまります。
直帰率は下記の計算式で算出できます。
直帰率 = 1ページのみで離脱された数 ÷ ページのセッション
詳しくはこちらの記事をご確認ください。
【EC用語辞典】直帰率
◆直帰率とは 直帰率とは、「ユーザーが最初にサイトに訪問したページから、サイト内の他のページに…
離脱率とは
離脱率とは、「個々ページのすべてのページビューのうち、
そのページが最後の閲覧ページとなった割合」を指します。
離脱率は下記の計算式で求められます。
離脱率=各ページで最後になったページの離脱数÷各ページ全体のページビュー数
詳しくはこちらの記事をご確認ください。
【EC用語辞典】離脱率
離脱率とは 離脱率とは、「ホームページを訪れたユーザーのうち、そのページを最後にホームページか…
直帰率と離脱率の違い
直帰率と離脱率の大きな違いは、
直帰率が「そのページだけで閲覧が終わった割合」のことで、
離脱率は「そのページで閲覧が終わった割合」のことです。
直帰率はセッションを基準としており、
離脱率がページビューが基準となっております。
直帰は離脱の一部と考えると分かりやすいかと思います。
具体例を用いて説明いたします。
サイト訪問がもし以下のような場合、
月曜日: ページ A > ページ B > ページ C > 離脱
火曜日: ページ A > 離脱
水曜日: ページ B > ページ C > ページ A > 離脱
木曜日: ページ C > 離脱
金曜日: ページ A > ページ C > ページ B > 離脱
ページAについて
直帰率:33%
(ページAから始まるサイト訪問3件のうち、ページAのみを閲覧したのは1件)
離脱率:50%
(ページAを含むサイト訪問4件のうち、ページAで離脱したものが2件)
直帰率や離脱率が高くなる理由
ユーザーの目的の情報がない
ページの読み込み速度が遅い
次のページへの導線が機能していない
ユーザーの目的が解決される
直帰率・離脱率が高くなると、
サイトを訪れたユーザーがそのページのコンテンツに
満足していない可能性が考えられます。
ただし、個人のブログや広告型ランディングページなど、
1ページで目的が達成されるものであれば、
直帰率は高くなる傾向にあります。
数値でページの良し悪しを判断するだけでなく、
コンバージョンや平均滞在時間と結び付けて考えることで、
改善すべきページが自ずと見えてくることと思います。
離脱率や直帰率の違いを理解してアクセス分析を行い、
ウェブサイトの最適化にお役立てください。