皆さんこんにちは。

前回は初回ということもあり、
まず写真(画像)の重要性についてお話しをしました。
良い写真を載せる意味や、見込み顧客への訴求要素としての役割を
ご理解いただけたかと思います。

今回からは良い写真を撮るために意識してほしいことや、
具体的な撮影方法に入っていきます。
ぜひ最後までお付き合いください。

それではスタートです!

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Vol.2 「構図を意識するだけで写真が変わる! - 主要構図8選 -」

今回は「構図」について説明したいと思います。

構図は写真を撮るときにカメラマンが必ず意識するテクニックの一つ。
これまで意識していなかったとしたら、
このブログで構図を知って実践するだけで、
あなたの写真のクオリティは確実にアップします。

それだけでなく、
普段スマホなどで撮るスナップなんかもグッとお洒落になりますよ。

基本の構図8つを覚えよう

構図とは、被写体を1枚の写真に収める際、
どのように切り取るかを決めることです。
同じものを撮影しても、構図が違うだけで全く違った印象の写真になります。

構図にはたくさんの種類があり、
プロだと16種類くらいを使い分けていたりします。
16種類と言われたら「えー、いきなりそんなにたくさんムリ!」
って思いますよね・・・でも大丈夫!
たくさんある中からここでは基本の8種類について説明します。
8つならどうにかいけそうじゃないですか?

そして、この8つの構図で、十分魅力的な写真を撮ることができます。

まず撮影に入る際、主題(商品などメインの被写体)を
どう見せるのかを決めます。

ユーザーが目にしたとき、2秒で「いいな」と思ってもらう写真にするために
どのような構図で撮ったら一番魅力的に見えるかを考えましょう。

それでは、8つの構図を具体的に見ていきます。

1.「日の丸構図」

基本中の基本とされる構図です。
字のごとく中心の日の丸部分に主題を置く構図です。

ただ構図としては単調になるため、背景をぼかす、白バックにするなど
魅力的に見せるには多少の工夫が必要です。
主題を引き立たせる副題を周囲に配置するのも良いですね。

写真の例では再びブリキのフィアット500に登場いただきました。
かわいくないですか、これ?

2.「三分割構図」

これは画面を縦横に三分割し、その線上や交点に被写体を配置する構図です。

この方法で撮影すると空間(余白)に広がりが生まれ、
バランスのとれた写真になります。
こちらも基本中の基本とされる構図です。

余白に商品名やキャッチコピーを入れることもでき、
さまざまなシーンで使えるので、利用頻度はかなり高いと思います。

3.「三角構図」

画面の中に三角形を置くように、上を小さく、下を末広がりにする構図で、
「安定感」や「安心感」を与えることができる撮り方です。

店舗の外観などの建築写真や、広大な景色などを撮るときによく使われます。
「奥行き」や「遠近感」を出すときにも意識したい構図です。

あのダビンチのモナリザにも、この三角構図が含まれているんですよ。

4.「対角線構図」

画面を対角線のように二分割する構図です。

対角線上に被写体を置くことで、奥行きや動きを出すことができます。
被写体の見せたい一点にピントを合わせ、
奥行きをボカすときにも効果的な構図です。

例として載せたディップソースの写真は、
分割する境目は直接見えませんが、
被写体の構成を対角線上に捉えたものです。

このように線状にならなくても主題、副題の位置で
対角線構図を使うこともできます。

5.「放射線構図(一点透視図)」

画面の1点から放射状に広がる、
逆に言えば広がりのある手前から奥の1点に向かって収束していく構図です。

いわゆる一点透視というやつで、パースやイラスト、デザインなどを
学んだ方ならピンとくるかもしれません。

収束点(放射線が集まる1点)は画面内にあるとは限りません。
画面外に収束点がある場合もあります。
街並みや道路などの写真で奥行きを出したいとき、
店舗の内観などで使われたりします。

6.「アルファベット構図」

アルファベットの「S」や「C」の文字形を画面の中に取り入れる構図で、
「動き」や「遠近感」を出すことができます。

曲がりくねった道を走る車や、
飲食店のメニューで料理を斜めから撮ったカットなど、
曲線を活かした写真を撮りたいときに意識したい構図です。

7.「シンメトリー(二分割)構図」

画面を上下または左右対照に分割する構図です。

決まるとカッコいい写真になりますが、
シンプルな分バランスが崩れると不安定な印象を与えてしまいます。

色目が明確に分かれる背景や、シンメトリーの建築物などでよく使われます。
写真は中央分離帯を縦の分割線にした例です。

8.「額縁構図」

額縁のように、主題の外周に枠になる要素を配置する構図です。
トンネル構図とも言います。

絵画のような印象を与えたり、自然と主題が強調される効果があります。
写真の例では、周囲の壁、床、天井が額縁の役割を担っています。

また、背景よりも被写体を明るくすることで、
より主題に視線がいく効果が出ます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は基本となる8つの構図について具体的に作例と合わせて見てみました。

構図は単独で使うこともありますが、
いくつかを合わせて撮影することもあります。

例えば、額縁構図の例として挙げた女性のカットは、
同時に日の丸構図や放射線構図が含まれているとも言えます。

ただあまり構図に縛られてしまうと、
逆に混乱して訳のわからない状態に陥ったりするかもしれません。

まずは気楽に撮ってみることをおすすめします。
撮った写真を見ると、撮影時には意識していなかった構図が
含まれていることに気づいたりして、それも勉強になります。

他社の商品写真やWebサイトの画像を見るときにも
こうした構図を気にしてみると、作り手の意図が見えてきたりして面白いです。

慣れてくると「これは三分割構図でいこう」など
自然に構図が意識できるようになります。
ぜひいろいろ試してみてください。

きっとこれまでとは一味も二味も違った写真が撮れるようになると思います。

今回も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

次回もお楽しみに!