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ノンデザイナーのための売れる写真講座【Vol.6】

皆さんこんにちは。

前回は撮影にあたって必要な機材について見てみましたが、
今回はその中でも最も重要と言えるレンズのお話しです。

多くのプロフォトグラファーも、
カメラ本体とレンズのどちらが重要かと言ったらレンズだと語っています。

では今回もスタートです。

レンズの違いを知ろう(1)

前回カメラを選ぶ際に必要な機能の1つとして、
レンズが交換できることと書きました。

ノンデザイナーのための売れる写真講座【Vol.5】

ノンデザイナーのための売れる写真講座【Vol.5】

皆さんこんにちは。 これまでVol.2〜Vol.4にかけて撮影する際に意識したい点や光の読み方...

一眼レフカメラとミラーレス一眼レフカメラは
ボディとレンズが別体となっていて、
撮りたいものによってレンズを交換できるようになっています。

では、そもそもなぜレンズを交換するのでしょうか。

一眼レフカメラを初めて買う時は、
カメラ本体とセットになっているキットレンズを
一緒に買うことが多いと思うので、
とりあえずはレンズ選びで悩むことはあまり無いでしょう。

でも、色々撮っていくと、

  • 「もっとズームで撮りたい」
  • 「もっと広い範囲をフレームに収めたい」
  • 「もっとボケを出して撮ってみたい」

など色々なニーズが出てきます。

ただ、どんなレンズも万能ではなく、
1本のレンズで撮りたいシーン全てをカバーするのは不可能です。

そうなると、自分の思い描く写真を撮るには
そもそもこのレンズでは難しいのだ、ということが分かってきます。
それはあなたが成長した証拠。
どんな写真を撮りたいかが見えてきたからこそぶつかる壁なのです。

では、早速レンズにはどのような種類があるのか見ていきましょう。
大きく分けて2つの見方があります。

まず1つめは、レンズを通して見る世界(画角)が
どのくらいの広さ、拡大率で写るかという見方です。

レンズでいうと広く写る順に、
「広角レンズ」「標準レンズ」「望遠レンズ」と
3つのレンズに分けることができます。

今回はこれについて見ていきます。

2つめは、倍率を変えられるかという種類です。
倍率を変えられないレンズを「単焦点レンズ」、
変えられるものを「ズームレンズ」と言います。

こちらに関しては次回お伝えします。

広角レンズについて

広角レンズとは、一般的に35mmフィルム換算で
焦点距離が35mm以下のレンズ
のことを言います。

特に24mm以下のものは広角レンズの中でも
超広角レンズと分けて呼ぶ場合もあります。

広角レンズの特徴としては、以下のようなことがあります。

1.写る範囲(画角)が広い

広角レンズは標準レンズや望遠レンズに比べて広い範囲を写すことができます。

店舗の外観や内観の撮影など近距離で広い画角が欲しい撮影に向いています。

ただ、中心から外側に向けて歪曲収差と呼ばれる歪みが発生します。
これを避けるため、特にポートレートなど人物を撮る場合は
被写体を中心部に置くようにします。
周囲に行くほど歪みが大きくなりデフォルメされてしまうので、
ちょっとマズイ結果にならないよう注意が必要です。

こちらは12mmの広角レンズで撮影したものです。
なお、下で説明する標準レンズ、望遠レンズとも同じ位置で撮影しています。

2.遠近感が強調される(遠近効果)

近くにあるものと遠くにあるものの比率が強調され、
遠近感がある写真になります。

広大な景色や、奥行きを活かした構図などで使うと
ダイナミックな写真が撮れます。

上の写真を見てください。
左は12mmの広角レンズで撮ったもの、
右は105mmの望遠レンズで撮ったものです。
どちらも手前の石が同じ大きさになるよう撮影しました。

手前のお饅頭のような石の奥にある石はどちらも同じ位置にあります。

左の広角レンズで撮影した写真では
はるか遠くにあるように見えます(遠近効果)。

逆に右の望遠レンズで撮影したものは、
後ろの石が広角レンズで撮影したものより近くにあるように見えます。
これは望遠レンズのところで説明する「圧縮効果」です。

3.ピントの合う範囲(被写界深度)が深い

ピントを合わせたときに、手前から奥へくっきり写る範囲のことを
被写界深度と言い、「浅い」「深い」という表現が使われます。

被写界深度が浅いというのはピントの合う範囲が狭いことで、
いわゆるボケの効いた写真になります。

広角レンズは被写界深度が深い特徴があるので、
手前から奥までピントが合った写真を撮りやすいです。

このように、手前から遠くまでピントを合わせた撮り方を
パンフォーカスと言います。

パンフォーカスの例です。
手前のオブジェから奥のビルまでピントが合っています。

4.手ブレしにくい

広角レンズは、望遠レンズなどに比べて手ブレしにくいという特徴もあります。

同じシャッタースピードでも、
望遠レンズよりも広角レンズの方がブレにくいです。

標準レンズについて

35mmフィルム換算で焦点距離が50mm前後のレンズのことを指します。

標準レンズは、字のごとく標準的な画角のレンズで、
オールマイティに使えます。

カメラを始めるに当たっては画角やシャッタースピードと絞りの関係などを
覚えるのに適しているのでおすすめです。

レンズの特徴としては以下のような点が挙げられます。

1.寄っても引いても使える

被写体に寄れば望遠レンズで撮ったようなアップに、
引いて撮れば広い画角の広角レンズで撮ったような写真が撮れます。

逆に言えば、撮影者の技量や撮り方の好みが現れやすいレンズでもあります。

色々な作品を見ていると、同じ50mmのレンズでも
自分では想像もしなかったような画角や構図の写真に出会って
びっくりすることがあります。

2.値段が手頃

メーカー純正でもサードパーティ製でも製品ラインナップが豊富です。
値段もピンキリ。安いものは1万円台からあります。

その意味でも初めて交換レンズを購入するには手の出しやすい一本です。
もちろん高価な上位モデルは写りそのもの、
レンズの質や耐久性などでも違いがありますが、
だからと言って安いレンズもバカにはできません。

そのレンズ独自の良さがありますので、
自分で選んだ機材を信じて使い倒すと写真もどんどん良くなっていきます。

望遠レンズについて

だいたい70mm前後のものを準望遠レンズ、
100mm以上のものを望遠レンズと呼びます。

望遠レンズは正直なところ商品撮影等での必要度は高くないと思います。
ただ肉眼で見るのとは全く違う世界を切り取れるのが魅力です。
一度手にするとしばらくはそればかり使ってしまうくらい
病みつきになる魔力があります。

気になる方は商品展示が豊富な大型量販店などで
デモ機を手に取ってみてください。なかなか楽しいですよ。

特徴は以下のような点があります。

1.望遠鏡のように遠くのものを高倍率で拡大できる。

特に200mm、300mmなど焦点距離の長い超望遠レンズは
初めてファインダーを覗くと、その拡大率に新鮮な驚きがあります。
肉眼では小さくしか見えない被写体がまるで
すぐ目の前にあるかのような錯覚を覚えます。

105mmの望遠レンズで撮影したものです。
12mmの広角レンズの例と比べるとその違いがよく分かりますね。

2.ボケを出しやすい

望遠レンズは被写体の背景をボカしたいときに効果を発揮します。
背景をボカした写真は被写体をより際立たせ、魅力的にします。
Vol.4で取り上げた「玉ボケ」も作りやすいレンズです。

105mmの望遠レンズで撮影。

3.圧縮効果

これは広角レンズと逆の効果です。

望遠レンズで撮影すると実際は手前と奥で距離の離れた被写体が、
近くにあるような写真になります。
これを「圧縮効果」と言い、密度の高い印象が得られます。

こちらは105mmの望遠レンズで撮影。

まとめ

使い勝手の良さを考えると、標準レンズは1本持っていて損はないレンズです。

F値を下げて解放側で使えば美しいボケを活かした写真になりますし、
絞ればキリッとした写真が撮れます。

洋服やバッグなどのアパレル、アクセサリー、家電商品なら
標準レンズがおすすめです。

アクセサリーでもピアスや指輪のような小さなものは
準望遠レンズでも良いカットが撮れると思います。

飲食店など店舗の外観や内観なら一度に広い画角が取れる広角レンズが
とても効果的です。フードなどは標準レンズか準望遠で。

このように何を撮るのかで必要なレンズの種類が決まってきます。
あなたが撮るメインの対象に合ったレンズをぜひ見つけてください。