株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、
20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、
消費の先行きに関する調査を毎月実施しています。
その結果を【来月の消費予報】として公表しておりますので
ここではその概要についてポイントを絞ってご説明いたします。
販促の一助になれば幸いです。
ポイント1 :2月らしい引き締め意識や物価高の影響があるも、旅行などの意欲高まる
例年2月は、年末年始の支出の反動で、1年の中で最も消費意欲指数が落ち込む月です。
今年も前月から-3.3pt低下しましたが、例年の下げ幅(-7〜-9pt)より小さく、
前年比では+1.7ptと上昇し、2月として過去5年間の最高値となりました。
消費意欲指数の理由をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答が減少し、
ネガティブな回答は増加しています。
具体的にポジティブな回答では、「(新年・正月など)季節的な意欲向上」や
「セールがある」が減少しています。
ネガティブな回答では、「今月までに多く使った反動で節約」や
「欲しいものがない・すでに買った」が大幅に増えています。
また、「物価高・値上げ・円安」は前月より減少したものの、依然多くあがっています。
前年と比べると、消費にポジティブな回答は増加、
ネガティブな回答では前年並みとなっているようです。
具体的にポジティブな回答では、「(旅行など)欲しいもの/出費の予定がある」が増加し、
ネガティブな回答ではコロナ禍関連が大きく減少しています。
年末年始で出費が増えた反動や物価高の影響はありつつも、
旅行などへの意欲が後押しをして、例年よりも消費意欲の高い2月となりそうです。
ポイント2: 消費意向は幅広いカテゴリーで前月比減も、娯楽分野を中心に前年比増
「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は24.3%。
前月比は-4.0ptと低下するも、前年比は+1.8pt上昇し、
消費意欲指数と同様の動きがみられました。
16カテゴリーの消費意向をみると、
前月比は「ファッション」「外食」「レジャー」など7カテゴリーで20件以上減少しました。
一方、前年比は「旅行」「書籍・エンタメ」の2カテゴリーで20件以上増加しています。
前月からは幅広いカテゴリーで消費意向が減少していますが、
前年比では娯楽関連を中心に消費意向が高まりそうです。