株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、
20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、
消費の先行きに関する調査を毎月実施しています。
その結果を【来月の消費予報】として公表しておりますので
ここではその概要についてポイントを絞ってご説明いたします。
販促の一助になれば幸いです。
ポイント1:コロナ禍の影響はやわらぎ、12月らしい消費意欲で今年の最高値に
クリスマスや年末年始を控える12月は、1年で最も消費意欲指数が高まる月です。
今年は前月から+8.2ptと大きく増加し、今年初の50点台で年間の最高値となりました。
前年比も+1.2ptと増えており、コロナ禍以前の高い水準まで戻ってきています。
消費意欲指数の理由をみると、消費にポジティブな回答は、前月比・前年比ともに増加、
ネガティブな回答は、前月比・前年比ともに減少しています。
具体的にみると、消費にポジティブな回答では「クリスマスや年末年始など季節的な出費」や
「ボーナスなど金銭的に余裕がある」「自粛の反動や自分へのご褒美」が前月・前年と比べて増加しています。
一方、コロナ禍に関する消費については、ポジティブな回答・ネガティブな回答ともに
前月から大きく減っており、消費に対するコロナ禍の影響は薄れつつあるようで、
例年の12月らしい消費意欲の高まりが期待できそうです。
ポイント2:カテゴリー別消費意向は、多くのカテゴリーで前月比・前年比大幅増
「特に買いたいモノ・利用したいカテゴリーがある」人は42.1%で、
前月比+15.2pt、前年比+3.5ptと、ともに大きく増加しています。
カテゴリー別の消費意向では、前月比で、「食品」「飲料」「ファッション」「外食」が100件以上増加し、
16カテゴリー中12カテゴリーで20件以上増加。
また、前年比でも「食品」「飲料」「ファッション」「外食」「旅行」など、
16カテゴリー中10カテゴリーで20件以上増加しており、
消費意欲指数の高まりと同様に、多くのカテゴリーで消費意向が大きく高まっております。