株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、
20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、
消費の先行きに関する調査を毎月実施しています。

※原文はこちら

その結果を【来月の消費予報】として公表しておりますので
ここではその概要についてポイントを絞ってご説明いたします。
販促の一助になれば幸いです。

ポイント1:当月の消費意欲指数は例年同様、今年の最高値。

クリスマスや年末年始を控える12月は、1年で最も消費意欲指数が高まる月です。

特に、買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合も前月比+11.3ptで、
こちらも今年の最高値となっています。

消費意欲指数の理由をみると、
消費にポジティブな回答が前月から大きく増加しています。
中でも目立っているのが、
「クリスマス、年末年始の買い物をしたい」、「冬物衣料がほしい」など、
この季節ならではの意見や、
「欲しいもの/出費の予定がある」といった季節需要です。

また、特に買いたいモノ・利用したいサービスの内訳をみても、
「食品」、「ファッション」、「外食」をはじめとして、
16カテゴリー中11カテゴリーで前月から20件以上増加しており、
今年も12月らしい消費意欲の高まりがみられます。

ポイント2:指数は増税後の前年を上回るも、それ以前の水準は下回る。

年内最高値を記録した当月の消費意欲指数を前年以前と比べると、
消費税増税の影響があった2019年12月を上回ってはいますが、
2016年~18年の水準までには至っていません。

前述の「クリスマス、年末年始の買い物をしたい」、「冬物衣料がほしい」など、
その時期や季節ならではの消費意欲も2018年の水準には届きませんでした。

また、コロナ禍に関連するネガティブな回答は前月から減少していますが、
まだまだ散見されています。
その影響もあってか、
「ボーナスが出るので買いたいものがある」とした人は前年から減少し、
「金銭的な理由で節約・我慢」が増加しています。

12月ならではの消費意欲が盛り上がる月にはなりそうですが、
コロナ禍による不安や経済要因が影を落とす面もあり、
予断を許さない状況が続きそうです。