株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、
20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、
消費の先行きに関する調査を毎月実施しています。

※原文はこちら

その結果を【来月の消費予報】として公表しておりますので
ここではその概要についてポイントを絞ってご説明いたします。
販促の一助になれば幸いです。

ポイント1:1年で最低値の2月、コロナ関連の消費にネガティブな回答も高止まり

年末年始のイベントを終えた2月は、1年で最も消費意欲指数が落ち込む月です。
今回の41.7点は過去5年の2月と同水準で例年通りの結果となりました。

消費意欲指数の理由をみると、
消費にポジティブな回答は、指数同様前月から大きく減少し、ネガティブな回答が増加しています。

具体的には、「今月までに多く使った反動でセーブしたい」や
「ほしいものは買った」などが増えています。

また、前年と比べると「バレンタイン」など季節柄の消費や
「旅行の予定」、「セール」など、イベントへの意欲は減少しているようです。

さらにコロナ禍に関する消費にネガティブな回答は前月に急増し、高止まっています。

なかでも、「外出規制/緊急事態宣言のため」、「コロナで先行き不安で消費を控える」
などが前月から増加しており、コロナ禍の消費に与える影響について
今後も引き続き注視する必要がありそうです。

ポイント2:カテゴリー別では前月から外出関連が減、前年から在宅関連が増加

「特に買いたいモノ・利用したいカテゴリーがある」は、20.1%で前月比-6.6pt、
前年比-0.4ptの減少で、調査開始以来2月の最低値を更新しました。

カテゴリー別の消費意向をみると、
前月から20件以上減少したのは16カテゴリー中10カテゴリーで、
なかでも「ファッション」、「旅行」、「レジャー」、「外食」など、外出関連が大きく減っています。

また、前年と比べると「ファッション」、「旅行」、「レジャー」は前月比と同様20件以上減少していますが、
「書籍・エンタメ」、「PC・タブレット」は20件以上増加。
コロナ禍で在宅時間が長くなることで、
在宅でできる消費への意向が高まっています。