株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、
20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、
消費の先行きに関する調査を毎月実施しています。

※原文はこちら

その結果を【来月の消費予報】として公表しておりますので
ここではその概要についてポイントを絞ってご説明いたします。
販促の一助になれば幸いです。

ポイント1 :消費意欲は夏休みやボーナス期らしい傾向はみられるも、例年ほど高まらず

夏休みやボーナス期を迎える7月は、例年消費意欲指数が大きく上昇する月ですが、
今年は前月比で+0.8ptにとどまりました。
前年比では-1.4ptの低下と、過去5年間の7月として最も低い数値となっています。

消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて、
消費にポジティブな回答はやや増加し、
ネガティブな回答は減少しています。

具体的にポジティブな回答では、
「(夏休みや夏服を買いたいなど)季節的な意欲向上」
「(ボーナスなどで)金銭的に余裕がある」が増加しています。

ネガティブな回答では、「今後の出費予定のために我慢」が減少しており、
前月比では、夏休みやボーナスのある7月に特徴的な変化となりました。

前年と比べると、消費にポジティブな回答は減少し、ネガティブな回答は横ばいとなりました。

具体的にポジティブな回答では、
「(買い物をしていない反動など)満足のため」
「(ボーナスなどで)金銭的に余裕がある」で減少が目立っています。

ネガティブな回答では、
「金銭的な理由で節約、我慢」がやや増加したのみで、
前年から大きく増減した回答はみられませんでした。
また、「物価高・値上げ・円安」は、昨年から引き続き高い水準で推移しています。

依然続く物価高の影響に加え、コロナ禍明けの反動的な消費意欲が落ち着いたことと、
ボーナス期にもかかわらず金銭的な余裕が高まりきらないことから、
例年の7月ほど消費意欲の上昇は期待できないようです。

ポイント2: カテゴリー別消費意向は、「レジャー」のみで前月比増

「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は28.2%で、
前月比では+1.6ptと上昇、前年比では+0.5ptと横ばいでした。

16カテゴリー別の消費意向をみると、
前月比で20件以上増加したものは「レジャー」のみで、
20件以上減少したものはありませんでした。
また、前年比では20件以上増加・減少したカテゴリーはありませんでした。

夏休みを前に「レジャー」への消費意向は高まるも、
その他のカテゴリーではあまり変化がないようです。