株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、
20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、
消費の先行きに関する調査を毎月実施しています。

※原文はこちら

その結果を【来月の消費予報】として公表しておりますので
ここではその概要についてポイントを絞ってご説明いたします。
販促の一助になれば幸いです。

ポイント1 :物価高の影響は続くも、大型連休や旅行への意欲が好調

大型連休のある5月は、新生活で消費意欲の高まる4月からあまり消費意欲指数の変化のない月です。
今年も前月比は-0.1pt、前年比では+0.7ptと横ばいでしたが、
過去5年間の5月でみると最高値(2021年と同値)となりました。

消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて
消費にポジティブな回答は増加し、ネガティブな回答は減少しています。

具体的にポジティブな回答では、
「大型連休がある」や「旅行の予定がある/行きたい」など、5月らしい回答が増えています。

ネガティブな回答では、「物価高・値上げ・円安」が3割ほど減少しましたが、
1年前の2022年5月に急浮上して以降、高い水準が続いています。

前年と比べると、消費にポジティブな回答はやや増加し、ネガティブな回答はやや減少しました。
具体的にポジティブな回答では、
「(大型連休がある/気候的に外出が増えそうなど)季節的な出費」がやや増えています。
ネガティブな回答では、「物価高・値上げ・円安」は増加していますが、
「欲しいものがない・意欲がない」「(コロナで必要なもの以外は買う気にならないなど)
コロナ禍に関するネガティブな回答」が減少しています。

物価高の影響は依然みられるものの、コロナ禍は落ち着き、
5月特有の大型連休に向けた消費意欲は顕在なようです。

ポイント2: 消費意向は、「レジャー」「化粧品」「飲料」などのカテゴリーで増加

「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は27.9%で、
前月比では+1.1pt上昇し、前年比では+0.4ptと横ばいでした。

16カテゴリー別の消費意向をみると、
前月比で20件以上増加したのは「レジャー」、減少したのは「ファッション」でした。

また、前年比では、20件以上増加したのは「化粧品」「飲料」で、減少したカテゴリーはありませんでした。
「レジャー」や「化粧品」「飲料」など一部のカテゴリーで、大型連休に向けて消費意向が高まりそうです。