株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、
20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、
消費の先行きに関する調査を毎月実施しています。

※原文はこちら

その結果を【来月の消費予報】として公表しておりますので
ここではその概要についてポイントを絞ってご説明いたします。
販促の一助になれば幸いです。

ポイント1 :季節的な消費意欲は前月より高まるも、それ以外の意欲は低下

例年4月は、3月から消費意欲指数の変動が少ない月です。
今年も前月比+0.4pt、前年比でも-0.3ptの横ばい、
前月比・前年比ともに大きな動きはありませんでした。

消費意欲指数の理由をみると、前月と比べて
消費にポジティブな回答、ネガティブな回答とも件数はほとんど変化なし。

具体的にポジティブな回答では、
「(新生活・新年度の準備/春だからなど)季節的な意欲向上」が増えているものの、
「(旅行など)出費の予定/欲しいものがある」は減少しております。

ネガティブな回答では、「欲しいもの・意欲がない」が増加し、
「金銭的な理由で節約・我慢」は減少しました。
また、「物価高・値上げ・円安」は依然高い水準が続いています。

前年と比べると、消費にポジティブな回答は減少し、ネガティブな回答は増加しています。
具体的にポジティブな回答では、
「(新生活・新年度の準備/春物が欲しいなど)季節的な意欲向上」が減っています。
ネガティブな回答では、「金銭的な理由で節約・我慢」は減っていますが、
「物価高・値上げ・円安」では大幅に増えています。

春に向けて消費意欲は高まるものの、物価高の影響もあってか、
それ以外の消費意欲は上がりきらない様子がうかがえます。

ポイント2: 消費意向は、新生活準備に関するカテゴリーのみ前月比増

「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は26.8%で、
前月比-1.6pt、前年比-0.7ptと、どちらもやや低下しています。

16カテゴリー別の消費意向をみると、前月比で20件以上増加したのは「家電・AV」のみで、
減少したカテゴリーは見受けられませんでした。

また、前年比では、20件以上増減したカテゴリーはありませんでした。
新生活準備などにより一部のカテゴリーでは意欲が高まるようですが、
それ以上の動きはない4月となりそうです。