株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、
20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、
消費の先行きに関する調査を毎月実施しています。

※原文はこちら

その結果を【来月の消費予報】として公表しておりますので
ここではその概要についてポイントを絞ってご説明いたします。
販促の一助になれば幸いです。

ポイント1 :連休明けの引き締め意識は例年より和らぐも、物価高で意欲は高まらず

例年6月は、大型連休と夏休みの狭間で消費意欲指数が低下する月です。
今年も前月比で-1.3pt低下しました。
また前年比では-0.2ptと、ほぼ横ばいとなっています。
消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて、
消費にポジティブな回答は減少し、ネガティブな回答は増加しています。
具体的にポジティブな回答では、
「(気候的に外出する機会が増えそうなど)季節的な意欲向上」が、
大型連休が明けたことで大幅に減少しました。
ネガティブな回答では、
「欲しいものがない・意欲がない」が増加しています。
一方で、「物価高・値上げ・円安」は前月からは減少しましたが、
引き続き高い水準にあります。
前年と比べると、消費にポジティブな回答、ネガティブな回答はともにほぼ横ばいです。
具体的にポジティブな回答では、「(旅行など)出費の予定/欲しいものがある」の増加が目立ちました。
また、ネガティブな回答では、「物価高・値上げ・円安」が増加しました。
大型連休明けの引き締め意識は前年より和らいでいるものの、
物価高の影響で消費意欲は例年並みとなりそうです。

ポイント2: 消費意向は、「旅行」「レジャー」で前月比減も、「旅行」は前年比増

「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は26.6%で、
前月比では-1.3pt、前年比では-1.1ptとともに低下しました。
16カテゴリー別の消費意向をみると、
前月比で20件以上増加したものはなく、20件以上減少したのは「旅行」「レジャー」でした。
また、前年比でも「レジャー」は20件以上減少していますが、「旅行」は増加しています。
大型連休が明け、「旅行」や「レジャー」など外出関連カテゴリーへの消費意向は
前月より落ち着いているようですが、「旅行」では前年を上回る意向がみられました。