株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、
20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、
消費の先行きに関する調査を毎月実施しています。

その結果を【来月の消費予報】として公表しておりますので
ここではその概要についてポイントを絞ってご説明いたします。
販促の一助になれば幸いです。

ポイント1:自粛の反動でコロナ禍に関連するネガティブな回答が減少

例年6月は大型連休後で消費意欲指数はあまり伸びませんが、
今年は前月比・前年比とも伸び、6月としては過去5年で最高値となりました。

消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、
コロナ禍に関連する消費にネガティブな回答が多いものの、
前月からは減少(20年5月560件→20年6月417件)。

特に、コロナ禍で
「外出できない・自粛、買い物できない」
「意欲・気持ちが低下する」
という回答の減少が目立ちました。

逆に、消費にポジティブな回答は増加しております。

6月は長引く自粛の反動や緩和への期待により、
外出や買い物への意欲が例年以上に高まりそうです。

ポイント2:「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人も6月の最高値

「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合も、
前月比+8.8ポイントの31.3%で6月としての最高値を記録。

「外食」「レジャー」「旅行」「理美容」「ファッション」など、外出関連を中心に全16カテゴリー中、前月比では10カテゴリー、前年比では7カテゴリーが20件以上増えています。

ポイント3:「収入・仕事減」「意欲減退が定着」といった抑制的な声もみられる

コロナ禍に関連する消費にネガティブな回答が減少する一方、
「コロナで収入・仕事減」
「コロナ禍の影響で消費意欲の減退が定着/消費しないことに慣れた/消費の必要がない」
などの意見が増加しています。

仕事や収入面の不安、消費意欲減退の定着、
といった抑制的な声にも今後注視が必要となりそうです。