株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、
20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、
消費の先行きに関する調査を毎月実施しています。

※原文はこちら

その結果を【来月の消費予報】として公表しておりますので
ここではその概要についてポイントを絞ってご説明いたします。
販促の一助になれば幸いです。

ポイント1:消費意欲に対するコロナの影響は減り、指数は例年並みの水準に回復

ボーナスシーズンを迎える7月は、例年消費意欲指数が上昇する月とされています。
今年も前月比+3.7ptと大きく上昇し、今年の最高値となりました。

自粛緩和や特別定額給付金が影響して高スコアだった前年よりは低下していますが、
48.9点は7月としては例年並みの水準です。

消費意欲指数の理由をみると、
「ボーナスが入った/入る」や「季節柄の出費や意欲向上」といった、
消費にポジティブな回答は前月から増加しています。

また、「コロナで外出や買い物自粛」、「コロナへの感染不安」などの
コロナを要因とする消費にネガティブな回答は、前月から大きく減少しました。

前年と比べると、コロナに関して
「コロナで外出や買い物自粛」、「収入減・仕事減」などのネガティブな回答は減少しており、
消費意欲に対するコロナの影響は、前年7月ほどではなくなっているようです。

一方で、「コロナの状況が緩和・収束しそう」といったポジティブな回答も減少し、
コロナ収束に対する見方は1年前より慎重になっていることは、
今後も注視していく必要がありそうです。

ポイント2:「ファッション」「旅行」「化粧品」のカテゴリーが女性を中心に前月比増

「特に買いたいモノ・利用したいカテゴリーがある」人は28.9%で、
前月比+1.2ptで微増、前年比は-4.0ptと低下しました。

カテゴリー別の消費意向では、前月比で
「ファッション」、「旅行」、「化粧品」の3カテゴリーが20件以上増加しており、
特に女性での増加が目立っております。

また、前年比では、「化粧品」のみ20件以上増加で、
「外食」、「旅行」、「レジャー」、「家電・AV」、「PC・周辺機器」は
20件以上減少しています。

昨年、自粛への反動やお家時間の充実で
消費意向が高まっていたカテゴリーは落ち着きを見せていますが、
女性を中心に外出を意識したカテゴリーは前月より増加傾向にあるようです。