2022年8月現在、新型コロナウイルスの影響は丸2年を過ぎても全くとどまる気配を見せず、
幾度となく自粛が呼びかけられるなど、飲食産業にとって苦難を強いられる状況が続いています。

しかし、実店舗が壊滅的な打撃を受けている一方で、
オンラインでの売上は堅調に推移している飲食事業者が多いようです。

そこで、今回は飲食店が初めてネットで商品を販売する際に知るべきこと、
および、ECを始める際におすすめの無料で開業できるモールのひとつである、
Yahoo!ショッピングへの出店申請方法についてご説明いたします。

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飲食店がECを始めるメリット

なぜ飲食店がECを始めるのか、その理由とメリットをご紹介いたします。

①商圏の拡大

飲食店がECを始めるメリットは、商圏を拡大できることです。

実店舗の場合の商圏は、都心ですと約半径500m、
郊外では半径3kmと言われていますが、
インターネット販売では日本全国のお客様に商品を販売することができます。

このように、全国あるいは全世界をも商圏とすることが可能です。

そのうえ、実店舗の場合、スタッフがいなければお店を回していくのも困難ですが
ECの場合はそのような心配もありません。

新たなビジネスチャンスを生むきっかけになりますので
ぜひ自社商品でオンライン販売ができそうなものがないか今一度考えてみてください。

②人件費

飲食店の人件費率は、おおよそ売上の20〜30%が目安と言われています。

コロナ渦における売上の減少等で人員削減等もいたし方ないところですが、
長く働くスタッフがいる場合などどうしても削減しきれない部分もあるかと思います。

しかし、上述したように、ECの場合は原則サイトを作成すれば
あとは注文に応じて商品の発送を手配したり在庫数の確認をするくらいですから
PCがある程度活用できるスタッフがいれば人員を増やさなくても運営することができます。

③就業時間を均一に調整できる

夜中まで営業していた居酒屋やバーなどは緊急事態制限が明けたあとも
夜中に働く従業員の確保が難しく、深夜営業に踏み切れなかった店舗があったようです。

このような場合でも、ECならスキマ時間に取り組むことができるので、
ランチとディナーの合間や就業時間前など、
日中しか働けないスタッフでも十分に対応することができます。

ECサイトの種類と商品・販売戦略

一言にECといっても、実はいくつかの種類に分かれています。
今回はほとんどの利用者が該当するであろう2パターンに絞ってご紹介します。

①モール型

モール型ECとは、いわゆるテナント型の形態で、
色々なお店がたくさん集まったショッピングモールのようなものを
想像してもらえればわかりやすいかと思います。
実店舗だとイオンモールやららぽーと等のようなイメージです。

モール型ECには楽天やAmazon、Yahoo!ショッピングが該当します。

たくさんお店がある分競合が多く、ジャンルによっては顧客獲得までにコストがかかりますが、
販売手法はいたってシンプルです。

上記のように、知名度の高いモールにはたくさんのユーザーがおり、集客力が高いです。
そのため実店舗のときには集客対象外だったエリアや客層に向け発信が可能になります。

店舗からの情報が埋もれずに目立たせるには、
まず、「初回半額」や「訳あり」などインパクトが強くお得感の高い商品を用意して広告を打つなど、
初回からアクセスを集めることができます。

次にリピーターになりそうな購入者に対し、
メルマガなどを活用してクーポンを付与するなど、再購入を促す施策を行います。

このような形で簡単ではございますが、
モール型ECでの販売戦略の一例となります。

以外と簡単にできそう!と思ってもらえれば幸いです。
少しでもECに興味が湧いてきましたら、開店代行サービスをご検討くださいませ。

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主要3大ECモールとその特徴

(1)Amazon

特徴

・やることがシンプルなので少人数でECを運営しやすい。

・ウインドウショッピングより効率的な買い物をしたい人が多い

・Amazonの倉庫に商品預けて発送を委託することも可能。

Amazonは店舗のトップページなど初期設定が他のモールと比べて楽に行えるサイトです。

基本的には商品に関する情報、すなわち個々の商品登録だけを行えば即販売が可能です。

管理画面が非常に優秀で商品の在庫管理やアクセス分析、広告効果測定などが分かりやすく、

Amazonの優秀なシステムを使うだけで、効率的なEC運営ができます。

一方で、ブランドならではの世界観を出しにくく、
ストーリー性を出すのに不向きなサイトともいえます。

商品の説明部分もシンプルなので、食品の持つ味のリアル感や
産地ストーリーなどは表現しにくいと言えるでしょう。

機能性が求められる日用品や型番が決まっている家電、
ガジェット、スマホ関連、ゲームなどが比較的売れやすいサイトです。

ただ将来的には改善される可能性もあるので今後のAmazonの動きに注目していきたいところです。

(2)Yahooショッピング

特徴

・コストを抑えてECモールに出店できる

・モール内のキャンペーンが多く、お得感が強い

・食品の販売に強い

Yahoo!ショッピングの最大の特徴は、初期費用・月額費用がかからないことです!

このことから、初めてECに挑戦する事業者や小規模の事業者でも気軽に出店しやすいモールです。

ECサイトを少しずつ育てていきたい場合でもYahoo!ショッピングなら月額費用がかからないので、

低リスクかつ自分たちのペースでECモールに出店可能です。

また、外部リンクを自由に貼れるのも大きな特徴。

こちらで紹介する他の2つのECモールは、
モールからの離脱を嫌う傾向にあり、外部リンクがかなり厳しく制限されています。

しかし、Yahoo!ショッピングなら、外部の販売チャネルやWebサイトへの誘導が自由にできます。

これにより、モールで興味をもってくれたお客様を自社サイトに誘導することができるので
ECモールの弱点とされるブランディングも行いやすいメリットがあります。

(3)楽天市場

特徴

・利用者が多い

・大規模なセールやキャンペーンが定期的に開催される

・専任のECコンサルタントが売上アップをサポート

楽天市場は、他のECモールに比べると、初期費用・月額費用などがダントツに高いです。

しかし、その分、利用者も多く、定期的にセールが開催されるので
商品を見つけてもらいやすいサイト設計になっています。
また、トップページなども自由にカスタマイズできるので
お店のブランドや世界観損なわず作りこみができるのも大きなメリットです。

RMSと呼ばれる楽天専用のシステムもUIに優れており、
店舗構築から受注管理、広告配信、データ分析、顧客とのやり取りなど、
EC運営に必要な機能がすべてそろっています。

ただし、システムが優れている分、出店後も一定のランニングコストかかるので
その点も含めて、出店を検討するようにしましょう。

Yahoo!ショッピングの出店方法

ここからは、これからECを始めたいと思っている飲食事業者様に最適なYahoo!ショッピングの
出店方法に関してご説明していこうと思います。

出店申請自体は非常に簡単で、ハードルも低いので
こちらを参考にしてECを始める事業者様が増えていけば幸いです。

①Yahoo!ショッピング出店申請に必要な書類を用意する

Yahoo!ショッピングへ出店申請をする際には、以下を準備してください。

・Yahoo ID
・クレジットカード情報
・会社情報
・銀行口座
・開業届け写し(個人事業主のみ)
・住民税の納税証明書写し(個人事業主のみ)
・出店予定商材の情報

その他に、以下のような商品を取り扱う場合は免許や別途書類の提出が必要になります。

・古物(中古品)
・アルコール・酒類
・医薬品
・コンタクトレンズ
・レンタル商材
・ブランド品

②出店審査を受ける

①の情報を元に申し込みフォームにすべて入力し、出店審査を申し込みます。
※現在は大変込み合っており審査完了まで2~3週間位かかることもあるようです。

③審査通過後、出店が可能に

審査を無事に通過した場合、Yahoo!から「出店審査完了連絡」の連絡がメールが届きます。

そのメール内に出店者がショップを構築する際に使う管理画面である
「ストアクリエイター」の案内があるのでマニュアルに沿って操作し
開店の準備を進めていきましょう。

開店審査に必要な設定は以下のとおりです。

・トップページ設定
・ストアデザイン設定
・各商品ページの出品登録
・カテゴリページ
・会社情報の設定
・ストア情報の設定
・送料設定や配送方法の設定
・ストアガイドの入力
・キャンセル規約の入力

出店当初はあまりデザインや細かい内容にとらわれずスピード優先で準備を進めていき、
あとから気が付いた点を修正していく方が効率が良いかと思います。

④開店審査を通過したら無事OPEN

③の準備が整い次第、開店審査の申し込みをおこないます。
こちらも契約審査同様に混雑具合などにより少し時間がかかるようです。

この2度目の審査を通過すれば、待望の『あなたのお店』がオープンです!

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は飲食店を例に、Yahoo!ショッピングでECを始めるまでの流れを
ご説明させていただきました。
こちらを参考にECを始める飲食事業者様が増えればこれ幸いです。

『上記の内容だけではわからない!』
『出店審査が通らない!』
『商品登録のやり方がわからない!』
などがございましたら、お気軽に弊社までご相談ください。

最後に、弊社では、
・楽天、Amazon、Yahoo!ショッピング、au PAY マーケットなどのモール型EC運営代行
・自社サイト(EC-CUBE、Shopify、Makeshop、カラーミーshop等)構築、運営代行
・LP制作、動画制作、受注代行
なども行っております。

EC運用に関するお悩み(リソース不足、広告運用、バナー制作、受注業務・・)は、
下記お問い合わせよりご連絡ください。