2013年にネットショップ無料化を掲げたYahoo!ショッピングは、
今やアクティブユーザー数約2,800万人(毎月)、
出店ストア数は87万店舗(※2019年3月時点)を超え、
amazon・楽天市場の通販2強に次ぐECモールに成長を遂げています。
特に出店ストア数においては、
楽天(約4.7万店舗)やamazonを遥かに凌ぎ、国内最大級といえます。
今回は大手企業の参入も相次ぐYahoo!ショッピングに出店をする際の
メリット・デメリットについて説明していきます。
Yahoo!ショッピング出店のメリット
初期費用・売上ロイヤリティが無料
Yahoo!ショッピング出店の一番のメリットは、
初期費用・毎月の固定費・売上ロイヤリティが無料という点に尽きます。
例えば楽天市場の場合、
初期費用6万円・月額費用等の運用コストだけでも
数万のコストが必要ですが、
Yahoo!ショッピングは実際の売上に基づいて手数料がかかるシステムなので、
商品が売れなければ手数料が発生することがなく、
ECサイト運営初心者の方でも参入しやすいモールといえます。
外部リンク可
2013年のeコマース革命でネットショップ無料化と同時に発表されたのが、
外部リンクの許可です。
Yahoo!ショッピングでは独自ドメインサイト等の外部リンクを
自由に張ることができるため、
自社企業サイトや自社ECサイトへの送客ツールとして利用することができます。
楽天市場やamazonでは外部リンク不可であることから、
Yahoo!ショッピング出店の際はぜひ有効活用していただきたい施策です。
総合ポータルとしての導線 外部集客に強い
WEB検索、ニュース、天気、スポーツ、メールなど
多数のサービスを展開するYahoo!JAPANは
日本最大級のポータルサイトであり、
トップページの1日のPVは10億以上ともいわれています。
Yahoo!JAPANの圧倒的な集客力を利用できることも、
Yahoo!ショッピング出店の強みといえます。
また、Yahoo!JAPANのWEB検索からキーワードを入力すると、
検索結果画面にYahoo!ショッピングの商品が表示されます。
この検索結果画面に表示させるには
PRオプションを高く設定する必要がありますが、
広告費をかけることでYahoo!ショッピング外での露出と流入も期待できます。
ポイントキャンペーンによる販促
Yahoo!ショッピングでは、ソフトバンクユーザーや
Yahoo!プレミアム会員に向けたポイントキャンペーン、
PayPayモール限定ポイント○%といったポイント付与キャンペーンが
頻繁に行われています。
2019年からはストア原資のTポイントに加え、
各種キャンペーンでPayPayボーナスが付与される形となり、
QR決済の普及とともに、街中の店舗でPayPay残高が利用できることで
利便性が高まっています。
専任のECコンサルタントがショップ運営をサポート
Yahoo!ショッピングに出店すると、各店に専任の担当者がつきます。
毎月の売上を分析したうえで、
売上アップのための施策を無料で受けることができます。
また、管理画面上の細かな設定の確認や
トラブル時の対処法などの相談をすることもできるので、
ネットショップ運営初心者の方にとっては心強いサポートになるでしょう。
ニュースレターが無料で配信可能
自店で購入履歴のある顧客やメルマガ登録してくれた顧客に対して、
ニュースレターを送信することができます。
ニュースレターは配信制限なく送信することができ、
プレミアム会員/非プレミアム会員、性別、地域など
細かくセグメントすることも可能です。
Yahoo!ショッピング出店のデメリット
国内最大級の出店数=ライバルが多い
冒頭でも申し上げたとおり、
Yahoo!ショッピングの出店企業数は国内最大級です。
ネットショップ無料化で参入しやすい半面、
出店企業同士の競争が過酷なのが実情です。
特にJANコードのあるメーカー商品などは、
価格やポイント付与倍率により売上が左右されがちです。
無料化といえども売るための広告費や決済手数料がかかる
競合店舗よりも検索順位を上げ露出を高め、売上を伸ばすためには、
出店料無料といえども広告費をかける必要がでてくるでしょう。
・期間に応じて一定の金額が発生する「バナー・テキスト広告」
→例)ストア原資のクーポンが利用可能になる、など
・クリック課金型広告「ストアマッチ広告」
→キーワード検索した際の検索結果の上位に「ストアのイチオシ!」として表示される
・成果報酬型「PRオプション料率」
→Yahoo!ショッピング検索結果の上位に表示されやすくなる
広告費をかけることで露出を増やすことができる反面、
ストアマッチ広告はクリックごと、
PRオプションは売上に対して広告費用が発生するため、
高く設定しすぎることで広告費用がかさんで
結果的に赤字になる可能性もあります。
日々の売上と広告費用を細かく分析して、
売上に応じた適切な広告費用を設定する必要があります。
また、広告費用以外にも売り上げに伴って最低1%のポイント原資や
最低1.5%のキャンペーン原資、顧客の決済方法に応じた決済手数料もかかります。
まとめ
Yahoo!ショッピングの出店には他モールと比べてコストがかからない分、
出店企業が多く、いかに競合店舗より自店の商品を目立たせるかが重要になり、
そのためには売るべき商品に適切な広告費用をかける必要が出てくるでしょう。
また、店舗運営においては金銭面だけでなく、
商品ページの作成、毎月の売上分析、受注業務といった労力・工数がかかります。
そういった労力を加味した上で、店舗運営戦略を立てていただければ幸いです。
Yahoo!ショッピングの運営代行に関してはこちらをご確認ください。
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