株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、
20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、
消費の先行きに関する調査を毎月実施しています。

※原文はこちら

その結果を【来月の消費予報】として公表しておりますので
ここではその概要についてポイントを絞ってご説明いたします。
販促の一助になれば幸いです。

ポイント1 : コロナ禍の影響は限定的で、1月らしい消費意欲に

クリスマスや年末年始後の1月は、例年消費意欲指数が低下する月です。
今年も前月比-4.7ptと低下しましたが、前年比は+2.8ptの上昇で、
過去5年間の1月で比較すると、最も高い指数となりました。

消費意欲指数をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答は減少、ネガティブな回答は増加しましたが、
前年と比べると、ポジティブな回答は増加し、ネガティブな回答は減少しています。

具体的には、前年と比べてポジティブな回答は「(新年・正月など)季節的な出費」や
「福袋・初売り・セールがある」などが増えており、
ネガティブな回答では「(コロナ禍で収入減など)金銭的な理由での節約・我慢」が減っています。

コロナ禍に関連した回答は、11月以降減少していた消費にネガティブな回答が再び増加しました。
ネガティブな回答は、オミクロン株による不安感が主で、
外出や買い物を控えるような回答は増えておらず、コロナ禍の消費への影響は限定的なようです。

また、前年と比べると「コロナ禍で外出できない」などのネガティブな回答が大幅に減少しています。
オミクロン株の出現等により、新型コロナへの警戒感は再び高まりつつも、
感染が急拡大した前年1月と比べてコロナ禍の消費への影響はやわらぎ、
本来の1月らしい消費意欲が期待できそうです。

ポイント2 : 消費意向は多くのカテゴリーで前月比減も、前年比では増加

「特に買いたいモノ・利用したいカテゴリーがある」人の割合は30.0%で、
前月比は-12.1ptの低下、前年比は+3.3pの上昇と、消費意欲指数と同様の動きをみせています。

カテゴリー別の消費意向は、前月と比べて16カテゴリー中11カテゴリーが20件以上減っていますが、
前年と比べると「ファッション」「食品」「外食」「旅行」など16カテゴリー中11カテゴリーが20件以上増えており、
前年1月と比べると、多くのカテゴリーで消費意向が高まっていることが窺えます。