株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、
20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、
消費の先行きに関する調査を毎月実施しています。

※原文はこちら

その結果を【来月の消費予報】として公表しておりますので
ここではその概要についてポイントを絞ってご説明いたします。
販促の一助になれば幸いです。

ポイント1:消費意欲指数は前月から横ばいだが、男女で異なる傾向に

10月の消費意欲指数は、9月と同水準で推移することが多く、今年も前月比+0.6ptで横ばいとなりました。

しかし、男女別でみると、前月比で男性-2.4pt、女性+3.7ptと大きな差が出ているようです。
また、昨年10月は、コロナ禍の制限緩和が進み、反動消費の影響で過去5年で最高値となったため、
前年比では-1.9ptと低下しています。

消費意欲指数の理由をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答は、
男性は減少しているのに対し、女性は増加しています。

具体的には、女性では「秋・冬物の服が欲しい」など「季節的な消費意欲」が前月から増えている一方、
男性は「金銭的余裕がない」など消費にネガティブな回答が増加しています。

また、コロナ禍に関連した消費にネガティブな回答は
7月以降同程度で推移していましたが10月は増加しています。

全体ではコロナ禍の影響もあり消費への意欲の力強さは欠けるものの、
女性においては季節的な消費を中心に意欲の高まりが期待できそうです。

ポイント2:カテゴリー別消費意向も女性が牽引し、「ファッション」「食品」で前月比増

「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は、27.8%で、
前月比+3.5pt、前年比+1.5ptとともに上昇しました。

カテゴリー別の消費意向は、前月と比べて「ファッション」「食品」が20件以上増えています。
これらは主に女性によるもので、カテゴリー別でも女性の意欲の高さがうかがえます。

また、コロナ禍の制限緩和が進んでいた昨年10月と比べると、
「PC・タブレット」「書籍・エンタメ」が20件以上増加しており、
在宅消費への意欲は、前年より高まっているようです。