株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、
20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、
消費の先行きに関する調査を毎月実施しています。

※原文はこちら

その結果を【来月の消費予報】として公表しておりますので
ここではその概要についてポイントを絞ってご説明いたします。
販促の一助になれば幸いです。

ポイント1:前年コロナ禍で落ち込んだ消費意欲は回復し、4月の好調を維持

例年5月は大型連休があることから、
消費意欲指数は4月からやや上昇する傾向にあります。
今月は過去5年で最高値だった4月から好調を維持する結果となりました。

また、コロナ禍で過去最低値だった前年5月と比べると、
今月の47.6点は+5.1ptと例年の水準に回復しております。

消費意欲指数の理由をみると、消費にポジティブな回答は、
前年と比べ増加し、ネガティブな回答は減少しています。

消費にポジティブな回答を具体的にみると、
「(大型連休など)季節特有の消費」、「欲しいものがある」
などの回答が増えています。

一方、消費にネガティブな回答では、
コロナ禍に関するものが半数以下に減っており、
具体的には、「(コロナなど)病気の流行が怖いので出かけたくない」、
「コロナで外出できない・自粛」、「(コロナなどで)収入減」などです。

コロナ禍に関する消費にネガティブな回答は、
前月から若干増加しており、予断を許さない状況ではあるものの、
4月に高まった消費意欲は、大型連休のある5月も継続しそうです。

ポイント2:カテゴリー別消費意向でも、多くのカテゴリーで前年を上回る

「特に買いたいモノ・利用したいカテゴリーがある」は27.1%で、
前月比-2.3ptと低下し、前年比では+4.6pt上昇しました。

カテゴリー別の消費意向では、前月と比べて
「ファッション」、「外食」、「書籍・エンタメ」、「インテリア用品」
などが減少していますが、前年と比べると
「ファッション」、「食品」、「外食」、「旅行」、「レジャー」、「化粧品」、「家電・AV」
など、16カテゴリー中10カテゴリーが増加しておりました。

消費意欲指数同様、前年落ち込んだ消費意向は、
幅広いカテゴリーで回復していることが伺えます。