株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、
20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、
消費の先行きに関する調査を毎月実施しています。

※原文はこちら

その結果を【来月の消費予報】として公表しておりますので
ここではその概要についてポイントを絞ってご説明いたします。
販促の一助になれば幸いです。

ポイント1:季節的な要因と自粛の反動で、消費意欲指数は前月から回復

季節や年度の変わり目である3月は、
行事やイベントが多く消費意欲指数が高まる月です。

今年も前月から+4.8ptと大きく増加し、前年と比べても+1.4ptの増加となりました。

消費意欲指数の理由をみると、
消費にポジティブな回答が前月から増加しており、
逆にネガティブな回答は減少しています。

具体的には、「新生活、新年度の準備」、「春物などの服が欲しい」など、
この時期ならでは回答が前月から大きく増えております。

加えて、「欲しいものがある」や
「コロナで自粛していた反動で買い物したい、外出したい」も
前月から増えています。

また、消費意欲指数の理由でコロナ禍に関する回答のうち、
消費にネガティブな回答は1月に増加して以来、高止まりが続いていますが、
ポジティブな回答も前月から微増しており、
少しずつ消費に前向きになってきているのが伺えます。

コロナ禍は気にしつつも、季節柄の消費や今までの自粛の反動が、
生活者の消費意欲を動かしているようです。

ポイント2:多くのカテゴリーで前月を上回るも、前年と比べて在宅関連消費が目立つ

「特に買いたいモノ・利用したいカテゴリーがある」人は、
前月比+8.0pt、前年比+2.1ptと、共に増加しており、
3月としては過去5年間で最高値となりました。

カテゴリー別の消費意向では、
「ファッション」、「外食」、「旅行」、「理美容」など、
16カテゴリー中13カテゴリーが前月から20件以上増加しています。

また、前年と比べると、「書籍・エンタメ」、「日用品」など、
家の中で利用するカテゴリーが20件以上増える一方、
「旅行」、「レジャー」は2月に引き続き20件以上減っています。

前月より全般的に消費意向が高まっているものの、
前年と比べて在宅関連消費にシフトした状況はまだまだ続きそうです。