株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、
20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、
消費の先行きに関する調査を毎月実施しています。

その結果を【来月の消費予報】として公表しておりますので
ここではその概要についてポイントを絞ってご説明いたします。
販促の一助になれば幸いです。

ポイント1:「自粛の反動での消費」の落ち着きと、コロナ再拡大の懸念から意欲低迷

夏休みや帰省がある8月は、
消費意欲指数が高くなる傾向がありますが、
前月から-2.3ptの低下となりました。

消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、
コロナ禍に関連した回答のうち、
消費にポジティブな回答は、前月から100件以上減少する一方、
消費にネガティブな回答は増加しています。

詳しく内訳をみると、消費にポジティブな回答では
「自粛の反動で外出・買い物がしたい/我慢していた消費をしたい」が大きく減少し、
消費にネガティブな回答では
「(ボーナスや給付金で)すでに買った/特に欲しいものはない」が増加するなど、
自粛中に抑制していた消費欲求が一旦落ち着いたことが、
8月の消費意欲指数低下の一因となっているようです。

加えて、「コロナが怖いので出かけたくない/意欲がわかない」や
「コロナで外出・買物ができない」などが増えており、
コロナ再拡大への不安も、消費意欲低下に影響を与えているようです。

また、カテゴリー別の消費意向は、
「ファッション」「外食」「家電・AV」などを中心に、
16カテゴリー中11カテゴリーが、前月から20件以上減っています。

ポイント2:特に、女性の消費意欲指数の低下が顕著に

消費意欲指数を男女別にみると、男性48.8点、女性50.2点となっており、
前月と比べると女性の指数低下が目立つ結果となりました。

消費意欲指数の理由で、
コロナ禍に関連した回答のうち、
消費にポジティブな回答は、
前月比で男性-30件、女性-82件、
消費にネガティブな回答は、前月比で男性±0件、女性+30件となっており、
女性の方がよりポジティブな回答が減り、
ネガティブな回答が増える結果となりました。