株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、
20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、
消費の先行きに関する調査を毎月実施しています。
その結果を【来月の消費予報】として公表しておりますので
ここではその概要についてポイントを絞ってご説明いたします。
販促の一助になれば幸いです。
ポイント1:コロナウイルスの影響で外出に関わる意欲が大幅低下
5月は例年、大型連休のため消費意欲が高まるとされる月ですが、
今年は前月比-2.8ポイント・前年比-5.0ポイントと低下しております。
新型コロナウイルスの影響が如実に表れている模様です。
消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、
例年多数挙がる「ゴールデンウィークがあるから買い物をしたい、出かけたい」や
「服が欲しい」といった季節消費関連の意見が減少。
一方、新型コロナウイルスに関連する消費にネガティブな意見は
前月の倍以上に増加しています。
特に「感染の不安や自粛のため外出・買い物できない」、
「感染拡大の影響で意欲がわかない」など、
外出できないことを挙げる意見が増えています。
(※今回の調査は7都府県への緊急事態宣言の直前に実施)
特に買いたいモノ・利用したいサービスの前年比をみても、
「飲料(+22件)」(家飲みのアルコールなど)や
「日用品(+16件)」(トイレットペーパー、マスクなど)はプラスとなる一方、
「旅行(-88件)」「レジャー(-64件)」「外食(-52件)」「ファッション(-30件)」は大幅に減少。
外出に関わる消費は大きく落ち込みそうです。
ポイント2:コロナウイルスの影響は30代以上を中心に幅広い層へ拡大
4月の消費予報では、新型コロナウイルスの影響は女性やファミリー層が中心でした。
しかし5月は、男性・女性ともに前年から大きくマイナスとなっています。
また、年代別でも全層で低下しており、特に30代以上の前年比の落ち込みが
30代-4.3ポイント、40代、50代はともに-6.6ポイントと顕著です。
また、消費意欲指数の理由(自由回答)でも、
新型コロナウイルスに関連する、消費にネガティブな意見は30代以上の年代からも100件以上挙がっており、幅広い層に影響が広がっていることがうかがえます。