楽天市場をはじめECモールにおいて、
最短でアクセス数を増加させるためにはモール内広告の活用が最も有効です。

楽天のモール内広告にはRPP広告、クーポンアドバンス広告など様々な種類がありますが
今回ご紹介する「TDA広告(ターゲティングディスプレイ広告)」も
徐々に活用する店舗様が増えてきており、費用対効果の良い広告として認知されてきております。

今回は、そんなTDA広告の概要から、メリット・デメリット、
そして設定方法についてご紹介いたします。
ぜひ参考にしていただき、TDA広告の活用をご検討いただければ幸いです。

楽天TDA広告とは?

TDA広告(ターゲティングディスプレイ広告)とは、
2020年3月からリリースされた楽天の新広告で、
店舗側が設定したユーザーセグメントに絞って、バナー広告を配信できる広告です。

TDA広告は、ユーザーの過去の閲覧履歴や商品検索などをもとに、
関心のあるバナーが自動で表示される仕様になっています。

バナー画像の制作、入稿が必要となり多少の手間は発生しますが、
それ以外は、予算、配信期間、配信対象を選定するだけで、
楽天が自動で合致するユーザーを選定して配信してくれます。

「閲覧履歴画面」、「お気に入り画面」、「ランキング画面」、「レビュー画面」など
これまでのバナー広告ではアプローチできていなかった面に広告を掲載できるのが大きな特徴です。

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TDA広告掲載料金

TDA広告の掲載料金は、
「Vimp(ユーザーにバナー広告の50%以上が1秒以上表示された回数)×配信単価」
で計算されます。

なお、配信単価につきましては、パッケージごとに異なりますので
下記をご確認ください。

ターゲティングパッケージ

ターゲティングパッケージとは、ユーザーのターゲティングをおこないつつ、
TDAの配信ネットワークをフルに活用したパッケージとなります。

配信単価は、¥0.75/Vimp

ノンターゲティングパッケージ

ノンターゲティングパッケージとは、ターゲティング設定なしで
とにかく低単価で配信が可能なパッケージです。

配信単価は、¥0.3/Vimp

楽天市場でのTDA広告掲載位置

上述したように、TDA広告は今までバナー広告では接触することが出来なかった、
ユーザーの閲覧履歴、マイページ、ランキングページ、商品レビューなどへ掲載する事ができます。
楽天TDA広告

 

上記のいずれかに、店舗側がデザインしたクオリティの高いバナーを表示することができるため、
ユーザーの目につきやすく、潜在層に効率的にアプローチすることができます。

TDA広告のメリット

楽天内のユーザーデータを利用したセグメント配信ができる

年齢や性別はもちろん、楽天の会員ランクやイベント閲覧履歴など、
楽天独自のユーザーデータをもとにターゲティング配信を行うことができます。

そのため、店舗の購入者層に近いセグメントに絞って配信することで
より期待値の高いユーザーを集めることが可能となります。

潜在層に効率的にアプローチができる

TDA広告は楽天市場内にのみ配信されるため、
自社の顧客層と近く購買意欲の高いユーザーへ効率よくアプローチができます。

バナーデザインを独自で作成できる

・フォントサイズに制限がある
・1pxの枠線が必須
・背景色は2色まで
など多少のレギュレーションはあるものの、
目的に応じて自由にバナーを制作し出稿することが可能です。

設定したセグメントに刺さりやすいデザインで配信ができるのも
TDA広告の大きなメリットといえます。

パフォーマンスレポートで効果を測定できる

TDA広告はRPP広告やクーポンアドバンス広告と同様に、
パフォーマンスレポートで効果を測定できます。

実際に測定できる項目は以下となります。

パフォーマンスレポート測定一覧
・広告表示回数(imp数)
・実績額
・クリック数
・CTR
・売上件数
・売上金額
・ROAS

バナー広告でありながら、実際の数字を見ながら即座にPDCAを回せるのは
広告効果を最大化しやすいメリットがあります。

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TDA広告のデメリット

バナー入稿後のキャンセルができない

TDA広告はバナーを一度入稿すると、その後のキャンセルができない仕様となっています。

また、キャンペーンの登録は配信開始の10営業日前まで
バナーの入稿は配信開始の6営業日前までとなりますので注意が必要です。

設定した予算を消化するまで広告の配信を止めることができない

TDA広告の仕様上、一度配信をしてしまうと設定した予算を消化しきるまで
クリエイティブの変更ができません。

クリエイティブのPDCAを回したい場合は必ず最低予算で行うようにしましょう。

最低設定予算が決められている

TDA広告には、最低設定予算が設けられています。
そのため、TDA広告を利用するためには最低50,000円の予算が必要となります。

RPP広告、クーポンアドバンス広告と比べると少しハードルが高くなりますが
潜在層にアプローチできる点を考えれば利用する価値は十分あるかと思います。

TDA広告の設定方法について

RMSからキャンペーンを設定する

RMSトップ>広告・アフィリエイト・楽天大学>1.広告(プロモーションメニュー)>検索連動型広告(RPP)>ページ上部タブの「キャンペーン」をクリック
楽天TDA広告

続いて、下の画面が出たらターゲティングディスプレイ広告のボタンをクリックしましょう。

楽天TDA広告

以下の8つの項目を入力または選択しましょう。

楽天TDA広告

①キャンペーン名
②キャンペーン期間
③予算※最低5万円から入力可能
④配信ペース
⑤パッケージ種類
⑥設定URL

「設定URL」では入稿を希望するURLの種類を選択してください。
「商品ページをリンク先に設定する」、もしくは「店舗トップページ、カテゴリページ、GOLDページをリンク先に設定する」から選択してください。
⑦対象セグメント
⑧保存する

原稿を作成し入稿する

楽天TDA広告

①未入稿をクリックする

楽天TDA広告

②バナー素材
③リンク先URL
④「入力内容を確認」をクリック

以上で設定は終了となります。

※注意
上述しました通り、前提としてTDA広告は配信開始の6営業日前までに入稿を済ませる必要があります。
そのため、明日、明後日のイベントから掲載しようとしても、間に合わないのでご注意ください。
入稿したバナーに修正依頼があった場合は、できるだけ早く対応しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

TDA広告は、まだまだ利用している店舗が少ない広告ではありますが、
RPP広告やクーポンアドバンス広告ではリーチできないユーザーに
アプローチすることができる広告枠となりますのでこの記事を参考に是非活用してみてください。

ただし、RPP広告やクーポンアドバンス広告と比較すると
・設定方法が複雑であること
・クリエイティブの制作が必要であること
など、広告配信を開始するまでのハードルが多少高いのも事実です。

このような場合には、ぜひ弊社サービスをご検討いただければと存じます。
面倒な配信設定やクリエイティブの制作も代行いたします。

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