LPOとは
LPOとは、“Landing Page Optimization”の略で、
日本語ではランディングページ最適化を意味します。
サイトに訪れたユーザーが商品購入や問い合せ、資料請求といった
自社の収益に繋がる行動を取る確率(CVR)を上げるために、
LP(ランディングページ)の構成やデザイン、内容を工夫(=最適化)することです。
LP(ランディングページ)とは
LPには2つの意味があり、
広義のLPは、「Webサイト内で訪問者が一番最初に開くページ」のこと。
言葉の通り、「着陸ページ」です。
自然検索やリスティング広告などの流入経路が考えられ、
企業HPから商品ページまであらゆるページがLPとなる可能性があります。
一方で、狭義のLPは、ユーザーからの資料請求、問い合せ、商品購入などに
直接結びつけるために特別に用意した専用ページのことを指します。
こちらの場合は基本的に広告からの流入を想定しており、
一般的に「LPO」という時には、狭義のLPを指しています。
LPOを行う目的
転換率を上げる
リスティング広告などでどんなに多くのユーザーをLPへ誘導できたとしても
収益に繋がる行動を取ってもらえなければ意味はありませんし、
費用対効果も悪いです。
このような状況を防ぐためにもLPOは非常に大きな意味を持ちます。
ユーザーが求めている情報を的確に訴求し、
購入ボタン、問い合わせボタンをを分かりやすい位置に
設置するなどのCTAが重要になるので
こういったことを意識しながらLPOを行ってみてください。
離脱率を下げる
タイトルや広告文とLPの内容に乖離があれば、
せっかくLPを訪問してくれたユーザーもすぐに離脱してしまいます。
一説には、8秒以内に必要な情報が見つからない場合、
ユーザーはそのページを離脱するといわれています。
それを防ぐためにも、
- 商品のキャッチコピーをファーストビューに入れる
- 内部リンクや検索窓を設定し、ユーザーが求めている情報にすぐリーチできるようにする
これらの手法を用いることで、離脱率を下げることができるかもしれません。
自社のLPがどういう作りになっているのかを再度確認してみてください。
LPOの進め方
①LPOを行う目的、目標を明確にする
最も重要なことは、LPOを行う目的と目標をしっかりと設定することです。
LPはどんなユーザーに訪問してもらいたいのか、
どんな行動をとって欲しいのか、
そして、どれくらいの成果を目標とするのか
を事前に必ず設定してからLPOを行うようにしましょう。
②アクセスログを解析し、LPの現状を知る
現在のLPがユーザーのニーズに応えられているのかを確認しましょう。
Google Analyticsなどの解析ツールで、
流入元(参照元)、CVRや直帰率、平均滞在時間をチェックしてください。
コンバージョンの多いLPと少ないLPの違いや
改善しなければならないページが見えてくると思います。
③問題点を把握する
解析したデータをもとにLPの改善すべき問題点がどこなのかを検証しましょう。
- ファーストビューでしっかりと情報を訴求できていない
- ユーザーが期待した情報が記載されていない
- 課題解決策の提示がない
- 商品、サービスの魅力を伝えきれていない
- 問い合わせ、購入ボタンがわかりにくい
一般的にはこれらが課題として挙げられることが多いです。
④具体的な改善を試みる
問題点が浮き彫りになりましたら、
その問題点をどうすれば改善できるのかを思考し、
具体的な施策を講じてみましょう。
例えば、ページの離脱率が気になる場合は、
- 広告内容と同様のテキストを盛り込む
- ファーストビューを工夫する
- 画像やテキストを変えてみる
CVRが低い場合は、
- CTAを工夫する
- ユーザビリティの高いデザインに変更する
など、創意工夫して取り組んでみましょう。
⑤ABテスト
改善のために行った施策がはたして効果があったのかどうかを
過去ページと同様の期間で定量的に判断するようにしましょう。
もし思うような効果が得られていない場合は、
別のデザインページなどに変更し、
より効果的なデザイン、レイアウトを採用しながら
LPOを進めていきましょう。
SEO、EFOとの関係性
LPOと似た用語でSEO、EFOがあります。
SEOとは、Google検索などで自社HPを上位表示させるために行う様々な施策、対策のことです。
EFOとは、購入ボタンなどを押してくれたユーザーに対して、
入力フォームからの離脱を防ぐ施策、対策のことです。
これらの対策がどのような関りを持つのかというと、
実際にユーザーがインターネットで検索を行う場合、
①Googleなどの検索エンジンを使い、キーワード検索、指名検索などを行う
⇒SEO:上位表示させ、アクセス数増加。
②リスティング広告などからLPにたどり着く
⇒LPO:ユーザーのニーズに応え、納得させることで離脱を防ぐ。
商品やサービスの魅力を伝え、購買や申し込みなどに繋げる。
3.入力フォームから申し込む
⇒EFO:申し込み段階での離脱を防ぎ、CV数増加。