EC用語辞典

KPI(重要業績評価指標)

KPIとは

KPIとは、”Key Performance Indicators”の略で、
日本語に翻訳すると「重要業績評価指標」となります。

端的に説明すると、
組織の達成目標(売上高など)に対して、
その目標の達成度合いを計測、監視するための定量的な指標です。

達成状況を定点観測することで、
目標達成に向けた組織のパフォーマンスの動向を
把握できるようになります。

例えば、営業職でよく用いられるKPIに

  • 訪問件数
  • 成約数
  • 解約数

などがあります。
成約数というKPIが達成されれば、
売上高のような組織全体の目標を達成することができます。

KPIとKGIの違い

KPIとセットで聞くことも多いKGIですが、
KGIとは、”Key Goal Indicator”の略で、
日本語に翻訳すると、「重要目標達成指標」となります。
最終目標が達成されているかを計測する指標のことです。

KPIは各個人の業務レベルにおける具体的な目標設定ですが、
KGIは企業全体のより戦略的な目標設定です。

例えば、【ECで月の売上を1,000万円にする】というKGIを設定した場合、
その目標に到達するために、

  • 月間アクセス数を増やす
  • 転換率を改善させる
  • 新商品を5点追加する

というKPIを設定します。

このように、
KGIは最終的な目標、すなわち『ゴール』
KPIはKGIを達成するための中間目標、『過程』
にあたります。

まずはKGIを明確にし、そのKGIをブレイクダウンして
KPIを設定する必要があります。

KPIとKFSの違い

こちらもよくKPIとセットで聞きますが
KFSとは、”Key Factor for Success”の略で、
日本語に翻訳すると、「重要成功要因」となります。

ビジネスを成功へ導く鍵となる重要な要素、
つまり、KGIを達成するために最も影響がある要素を言います。

KFSを数値で指標化したものがKPIとなります。

※KFSの詳しい説明はこちらをご確認ください。

KPIを設定するメリット

行動が明確になる

様々な経営活動を指標化・定量化することにより、
組織全体や社員一人ひとりに至るまで、
目標を達成するために、何を、いつまで、どれくらい行えばいいのか、
が可視化されます。

今日、今週、今月、今期にやるべきことが明確になっていれば、
効率的に行動に移すことができます。

評価基準を統一・分析できる
適切なKPIを設定することによって、
組織内で共有される評価基準を統一することができます。

多くの組織では、評価基準が曖昧であったり、
数値化、体系化できていない基準など、
従業員にとって不明瞭な構造になっていることがあります。
明確な評価基準のもと、社員を公平に評価することができます。

このように、個人レベルでの評価基準の統一だけでなく、
事業の進捗度合いも定量分析することができます。

組織力の向上

KPIという明確な評価基準を導入することで、
業務上の共通目標が定められることになります。
これまで曖昧だった指標や評価構造が明確化されれば、、
目標達成までのプロセスで浮上した課題を組織全体で共有できます。

そうすることで、組織全体のモチベーションが上がり、
生産性の向上にも繋がります。

KPIの設定手順

①KGIを設定

まずは、KGI(最終目標)を設定しましょう。

個人、組織で何を目標にして業務にあたるのか
というゴールのすり合わせを行い、
必ずKGIを全員で確認するようにしましょう。

KGIは、定量的に計測できること、達成できそうな目標であることが大事です。

②KFSを設定

KGIを設定した後はKFSを設定しましょう。
KGI達成のために必要な要因を分析します。

例えば、ECの売上を上げるというKGIを設定した場合、
KFSは、「SEO対策」、「リスティング広告」などが挙げられます。

③KFSからKPIを設定

KPI設定のための最後のプロセスは、絞り込んだKFSの数値化です。

ここで重要なのは、
KGI達成に必要な水準でKFSの数値を設定することです。

KPI設定には、KGIの設定、KFSの絞り込みが必要不可欠です。

また、KGIを達成するためには、KPI、KFSを
セットで考え、実行に移すことが重要です。

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