EC用語辞典

KFS(KSF)

KFSとは

KFSとは、”Key Factor for Success”の略で、
日本語に翻訳すると「重要成功要因」となります。
経営戦略を達成するために何が必要かを定めることをいいます。

元々は経営用語として使用されていましたが、
近年では「目標を達成するための要因」として
広義の解釈の基、様々なシーンで用いられています。

KFSは、大きく2つに大別されます。

  • 市場の動向、競合の参入・撤退などの外部要因
  • 自社の強み、KGI達成必要な要素などの内部要因

外部環境分析から外部要因を明確にし、
内部環境分析から自社がKFSをいかに実現していくのかを
具体的な経営戦略に繋げていきます。

KFSは設定したら終わりではなく、
技術革新などの外的環境を受けて日々変更されます。
そのため、事業における成功を継続するためには、
KFSの変化に合わせてビジネスの戦略・戦術を変えていくことが肝心です。

KFSとKSFの違い

KFSと非常に似た用語でKSFというものがあります。

  • KFS:”Key Factor for Success”
  • KSF:”Key Success Factor”

意味合いはどちらも同じです。
属する業界や企業によって、使う用語が異なりますので
どちらも同様の意味であることを理解しておいてください。

KFSの分析方法

KFSを分析する際には、
マーケティングのフレームワークを使うと効果的です。
代表的なフレームワークと、その使い方をご紹介しますので
参考にしてみてください。

SWOT分析

SWOT分析とは、自社の内部環境と外部環境に分けて
強みと弱みを分析するフレームワークです。

自社の強み(Strengths)と弱み(Weaknesses)、
外部環境の機会(Opportunities)と脅威(Threats)を確認し、
分析する際に使用される汎用性の高いフレームワークです。

まず、「強み」、「弱み」、「機会」、「脅威」に関して、
できるだけ多くの具体例を挙げ、集約と削除を繰り返し行い、
最終的に残った4要素が企業活動の源泉となります。

PEST分析

PEST分析とは、自社を取り巻くマクロ環境(外部環境)が
現在または将来にどのような影響を与えるのか、
確認するためのフレームワークです。

政治(Politics)
経済(Economy)
社会(Society)
技術(Technology)

という4つの視点から分析するため、
このような名称になっております。

時代のトレンドがどのようになっているのかという
外部環境を正しく把握できていれば、
外部要因のKFSも見つけやすくなります。

3C分析

3C分析とは、顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)という
3つの視点から自社の置かれている事業環境を確認するためのフレームワークです。

顧客とは、顧客のニーズや市場規模や成長性などを分析しますが、
これらはKFSを洗い出す土台になります。

競合は、成功している企業やそうでない企業を分析し、
事業を成功させる共通点や独自性を探ります。

自社の分析については、顧客、市場の動向、競合を分析した上で、
KGI達成のために自社が攻めるポイントを検討する最も大切な項目です。

KFSとKPI、KGIの関係性

KFSとセットで使用される用語にKPIやKGIがあります。
事業目標を達成する上で、
KGI・KPI・KFSの内容とこれらの関係性を理解することは極めて重要です。

KGIとは

KGIとは、”Key Goal Indicator”の略で、
日本語に翻訳すると、「重要目標達成指標」となります。
ビジネスの最終目標を定量的に評価できる指標のことです。

※KGIの詳しい説明はこちらをご確認ください。

KPIとは

KPIとは、”Key Performance Indicators”の略で、
日本語に翻訳すると「重要業績評価指標」となります。
組織の達成目標(売上高など)に対して、
その目標の達成度合いを計測、監視するための定量的な指標です。

※KPIの詳しい説明はこちらをご確認ください。

KFSとKGI、KPIの関係

KFSとKGI、KPIの関係は、ダイエットに例えると理解しやすいと思います。

◆KGI
半年で5kg減量

◆KFS
・有酸素運動
・無酸素運動
・食事制限

◆KPI
・腹筋、背筋を1日50回(有酸素運動)
・1日1時間のウォーキング(無酸素運動)
・1日の摂取カロリーは1500kcal以内(食事制限)

まず、【半年で5kg減量】というKGIを設定したら、
その目標を達成するために必要な要因(KFS)を分析します。
(※ここでは、上記の分析方法は割愛します。)

分析の結果、有酸素運動、無酸素運動、食事制限という
KFSを抽出することができたら、
これらのKFSに基づいてKPIを設定します。
(※KPIは、KFSを数値化、定量化したものです。)

また、KFSは運動不足などの内部要因だけに限らず、
一人暮らしのため不規則な食生活を送りがちであれば、
食生活そのものがKFSとなることもあります。
このように、KFSは外的な要因にも影響を受けて変化することがあります。

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