今回は以前にご説明したSEOの【ECモール編】となります。
※SEOの概要に関しては前回の記事をご確認ください。

ECモール運営においてもSEOは非常に重要な意味を持ちます。
その理由は大きく2点です。
①商品ページへの流入の約7割がモール内検索からだといわれていること。
②検索者の多くが検索結果の1~2ページ目までしか閲覧しない傾向にあること。

この事実を紐解くと以下のことが言えます。

『検索結果の上位に表示させることができれば
ショップへのアクセス数を増加させることができる。』

これはつまり、
【売上=アクセス数×転換率×客単価】の公式に当てはめて考えると、
アクセス数を増加させることができれば、売上も最大化できることを示唆しています。

競合ひしめくECにおいて
検索からの流入をいかに獲得するかは
売上を左右する大切な指標なのです。

このことを踏まえて
どうすれば検索結果を上げることができるのか?
その具体的な方法は?
に関して説明していこうと思います。

モール内検索のアルゴリズムは?

各モールにおいて、検索順位は一定の基準で決まります。
それはもちろん公にされていませんが、
弊社では様々なケースを基にして、その基準を推定しています。

過去からこれまで、検索順位アルゴリズムは何度も変遷を繰り返してきました。
ですが、それでも変わらないのが以下の大局的なものです。

①商品そのものの価値が相対的に高いのか(売上数、レビュー数、レビュー点数)
②ユーザーが探しているものと合致しているか(商品名、検索キーワード、商品説明文、登録ディレクトリ、タグ等)

モール内検索というのは
『検索者の要望に合致する範囲内』で『価値の高い商品』を上に表示する、
という仕組みになっているわけです。

また、最近のアルゴリズムは
【一定期間内の累積売上】が最も順位に影響しているように感じます。

どうすれば検索結果が上がるのか?

前項でご説明したアルゴリズムに則して考えると、
以下が重要なのは言うまでもありません。

・売上が高い(売れている)
・キーワード(ユーザーが求める言葉があるかどうか)
・レビュー数(人気があるか、評価が高いか)
・クリック率(たくさんクリックされている=興味をもたれている)

これらの項目を弊社なりに解釈し、
皆様に取り組んでいただきたいことを
順序立てて説明していきます。

1.キーワードの設定

・商品名、キャッチコピーに検索してもらいたいキーワードを組み込む。
・サジェストワードを商品名に組み込む。
・ビッグワードを商品名の一番前に置く。
・特殊文字、機種依存文字の使用は控える。
・英数字、各記号は半角で入力し、単語と単語は半角スペースで区切る。

基本的な手法ではございますが
できていない店舗様も散見されます。
基本に忠実に行うのが最も効果的です。

2.サムネイル画像の作成、並びにABテスト

・特典(割引・送料無料)は入っているか。
・画像はぼやけていないか、なんの商品か判断できるか。
・文字はすべて読めるか(PC/スマホ)
・価格優位性がある場合、価格は記載しているか。
・ランキング掲載情報は入っているか(出せる場合)。

これらを含んでいる画像を複数用意し、
どの画像がクリック率が高いのかを確認するようにしましょう。

※モールによっては登録画像への制約もあるので注意してください。

3.商品説明欄の充実

まずペルソナを設定し、そのユーザーが見やすい商品説明欄にしていきましょう。
例えば、
自社商品が若い女性向け:商品説明が長過ぎず、シンプルめが好まれる。
自社商品が主婦層向け :商品の特徴などを事細かに訴求したほうがいい。

などのように自社商品のターゲット層によって訴求の仕方が変わってきます。

次は競合他社の分析です。
検索結果上位に表示されている商品ページを閲覧し、
どういうレイアウトが見やすいのか?
訴求のポイントはどこなのか?
商品ページの長さはどれくらいなのか?
などをスマホ、PCともに確認してみましょう。

また、最近では動画説明を組み込んでいる商品ページが非常に多くなってきています。
これは少し前の記事でも説明した動画マーケティング手法です。
ぜひとも取り入れるようにしましょう。

商品説明欄が充実していると購買意欲が増し、転換率が向上します。
転換率が上がるということは売上(件数)が上がることとイコールです。

以上3点をしっかり確認し、SEOに強い商品ページを作成しましょう。

検索結果を上げるための具体策

前項で説明した商品ページ作成、変更はあくまで基盤です。
ページを作成、変更しただけで検索結果が急上昇することはありえません。

この項では検索結果を上げるための具体的な施策を提案していきますので
参考にしてみてください。

まず前提として、
前述したように【一定期間内の累積売上】が最も順位に影響します。
つまり、どんなに良い商品ページでも
売れていなければ順位は上がりません。
その一方で、商品を見てもらえないと購入してもらえません。

ここに矛盾が生じているため、
どうしていいのかわからない
という店舗運営者様からの問い合わせが非常に多いです。

弊社が提案する手法は、
・メルマガ(販促)
・広告
・最安値を取る
という3点が基本となっています。

最安値を取るというのは
検索する際に【価格が安い順】で探すユーザーが一定数いるので
そこで上位表示させてアクセスを集める手法です。
ただ、限界利益との兼ね合いもあるので
希望する検索順位にまで上がったら
相場の値段まで徐々に値上げし利益回収をしてください。

販促費、値引きが難しい店舗様に於かれましては
メルマガ発行の際に検索結果を上げたい商品を
絶対に露出するようにしてください。

販促費をかけれる店舗様は
CPC広告あるいはディスプレイ広告を検討してみてください。

まとめ

検索結果を上げるためには一定の売上(件数)が必要です。
これはWebマーケティング領域におけるSEOとは相容れない考え方です。
そのため、ECモールにはECモールのルールに則したSEOを実施しなければなりません。

限られた予算の中でどのようにして売上を作るのかを考え、
できることから実施してみてください。

また、複合的なロジックの基で検索順位が決まっているので
どの指標が今現在では重要視されているのかを
自分なりに仮設を立てて検証してみることも欠かしてはなりません。

非常に奥が深く、難しい概念ではございますが
検索結果で上位を獲得できればほぼ間違いなく店舗の売上は上がります。
弊社もモール内SEOを日々検証しておりますのでお気軽にご相談ください。

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