KGIとは
KGIとは、”Key Goal Indicator”の略で、
日本語に翻訳すると、「重要目標達成指標」となります。
ビジネスの最終目標を定量的に評価できる指標のことです。
売上高や成約数、利益率などがKGIに当たります。
KGIを正しく理解して設定できると、成果の最大化を目指せます。
KGIを設定する理由
KGIを設定する理由は、企業が達成すべき目標を数値として設定し、
個人レベルでもいつまでに何をやるかがわかるよう明確化することです。
明確化することで、自社の戦略、目指している方向性を示し、
これをKPIに因数分解することで
個人、チームで具体的な目標設定ができるようになります。
なお、KGIは数値目標であり、
定量的に判断できるものでなければなりません。
社内外の誰でも理解できるような目標値と達成時期を
具体的な数字で示すことが必要です。
また、曖昧な目標(定性的な目標)を設定するOKRという方法もあります。
KGIを設定するメリット
目指す方向、目標を明確化できる
KGIを設定する1つ目のメリットは、
社員に対して、会社や事業の最終目標を示すことができることです。
例えば、
会社としてどのような目標を掲げているのか
この事業ではいくらの売上を目指しているのか
半年後の月間訪問客数はどのくらいを想定しているのか
などを社員に明確に示すことができなければ、
個人レベルでどのような目標を掲げて
業務に取り組めばいいのか不安になり、
それは会社、上司に対する不信感に変わります。
KGIを設定し、社員に示すことで、
信頼・信用も得ることができると思います。
進捗度がわかる
KGIは【数値化、定量化】を前提にしているため、
客観的な評価軸となります。
例えば、月間売上1,000万というKGIに対して、
月間売上がもし800万円だった場合
これが多いのか少ないのかという議論ではなく、
あくまで『達成率80%』という
進捗状況を客観的に把握できるようになります。
このように、事業がKGIに対して、
うまくいっているのかどうかを判断できます。
KGIの設定方法
KGIの設定方法は、KPIでも用いられているSMARTモデルが転用できます。
Specific(明確性)
Measurable(計量性)
Achievable(現実性)
Result-oriented or Relevant(結果指向または関連性)
Time-bound(適時性)
上記の頭文字を取って、【SMARTモデル】となります。
一つ一つを簡易的に見ていきましょう。
明確性(Specific)
KGI(KPI)が具体的で明確なものになっているか
計量性(Measurable)
KGI(KPI)が計測できるものになっているか、定量化されているか
現実性(Achievable)
KGI(KPI)が現実的に達成可能なものになっているか
結果指向または関連性(Result-oriented or Relevant)
企業の様々な目標と関連したものになっているか
適時性(Time-bound)
KGI(KPI)は期限を定めたものになっているか