株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、
20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、
消費の先行きに関する調査を毎月実施しています。

※原文はこちら

その結果を【来月の消費予報】として公表しておりますので
ここではその概要についてポイントを絞ってご説明いたします。
販促の一助になれば幸いです。

消費予報

ポイント1 :物価高の影響は増すも、新生活や旅行への意欲が堅調

3月は例年、新生活や新年度に向けて消費意欲が高まる月で、
今年も前月比+2.7ptと上昇、前年比は+0.2ptで、
3月として過去5年間の最高値だった前年をわずかながらも上回りました。

消費意欲指数の理由をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答が増加し、
ネガティブな回答が減少しています。
具体的にポジティブな回答では、「(新生活・新年度の準備/春物の服が欲しいなど)季節的な意欲向上」が増えています。
ネガティブな回答では、「今月までに多く使った反動で節約」が減少しました。
また、「物価高・値上げ・円安(2月118件→ 3月221件)」が大幅に増え、2022年1月以降の最多件数を更新したようです。

前年と比べると、消費にポジティブな回答はやや増加、
ネガティブな回答は前年並みとなっています。
具体的にポジティブな回答では、「旅行の予定がある」が増えています。
ネガティブな回答では、「物価高・値上げ・円安」が大幅に増える一方で、
「コロナ禍で外出自粛」などコロナ禍に関する回答は大きく減少しています。

物価高への懸念は一段と高まっていますが、それよりも前年よりコロナ禍の影響が薄れたことにより、
3月らしく新生活や新年度に向けた季節的な消費や旅行への意欲が高まりそうです。

ポイント2: 消費意向は「外出関連」と「飲食・日用品」カテゴリーが増加

「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は28.4%。
前月比+4.1pt、前年比+1.1ptで、消費意欲指数と同様に、
3月として過去5年の最高値となりました。

16カテゴリーの消費意向をみると、前月比は「外食」「旅行」「レジャー」「飲料」「日用品」「食品」など
7カテゴリーで20件以上増加しました。

前年比も「旅行」「外食」「飲料」「日用品」「食品」の5カテゴリーで20件以上増えており、
「外出関連」や「飲食・日用品」カテゴリーへの意向が高まっていることがうかがえます。