株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、
20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、
消費の先行きに関する調査を毎月実施しています。

※原文はこちら

その結果を【来月の消費予報】として公表しておりますので
ここではその概要についてポイントを絞ってご説明いたします。
販促の一助になれば幸いです。

消費予報_2023年1月

ポイント1 :消費意欲指数は、女性を中心に例年1月以上に低下

クリスマスや年末を終えた1月は、例年消費意欲指数が低下する月です。
今年も前月比は-6.5ptと大幅に低下し、前年比でも-3.5ptの低下となり、
1月として過去5年の最低値となりました。

さらに、男女別でみると、前月比では男性-3.8pt、女性-9.2ptと大きな差があり、
女性の消費意欲の低下が目立つ結果となっています。

消費意欲指数の理由をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答は減少し、
ネガティブな回答が増加しています。
具体的にポジティブな回答では、「セールがある・安売り・福袋」が増加しているものの、
「(新年・正月など)季節的な意欲向上」や「(ボーナスなど)金銭的余裕がある」が大幅に減少しています。
ネガティブな回答では、「今月までに多く使った反動で節約」が増加しており、
1月らしい動きになっています。
加えて今年は、「物価高・値上げ・円安」が前月から引き続き高水準となっており、
男女別にみると、女性で増加しています。

また、前年と比べても、消費にポジティブな回答は減少し、ネガティブな回答がやや増加しています。
具体的にポジティブな回答では、「(新年・正月など)季節的な意欲向上」が減少し、
ネガティブな回答では、「物価高・値上げ・円安」が大幅に増加しています。

クリスマスや年末の反動による節約意識の高まりに加え、
物価高の影響も重なり、1月の消費意欲は女性を中心に例年より低下しそうです。

ポイント2: 消費意向は幅広いカテゴリーで前月比、前年比ともに減少

「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は28.3%。
前月比で-8.3pt、前年比は-1.7ptと、ともに低下しました。

16カテゴリーの消費意向をみると、前月比では「食品」「外食」「ファッション」「飲料」など
10カテゴリーで20件以上減少しています。

前年比でも、「ファッション」「インテリア用品」「食品」など7カテゴリーで20件以上減少しています。

消費意向が前月と比べて幅広いカテゴリーで減少するのは例年1月の特徴ですが、
今年は前年比でも伸び悩みそうです。