株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、
20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、
消費の先行きに関する調査を毎月実施しています。

その結果を【来月の消費予報】として公表しておりますので
ここではその概要についてポイントを絞ってご説明いたします。
販促の一助になれば幸いです。

ポイント1:コロナ禍の消費意欲への影響はやわらぎ、2か月ぶりの微増に転じる。

10月の消費意欲指数は、例年、前月から横ばいになることが多いですが、
今年は前月から+1.3ptと微増し、9月までの低下に歯止めがかかりました。

また前年10月は、消費税増税直後で消費意欲が41.9点と冷え込んでいたため、
前年比+6.1ptと大きく増加する結果となりました。

今年の48.1点は、例年と比べても高めの指数で、
10月としては過去5年で最高値となっています。

消費意欲指数の理由をみる、消費にポジティブな回答では、
「買い物をしていない反動・ストレス発散」が増えています。

次に前月と比べると、秋物の服など「季節的な消費意欲」が増加しています。

一方、「コロナが怖いので出かけたくない/意欲がわかない」、
「コロナで外出・買物ができない」など、
コロナ禍に関連するネガティブな回答が減少していることから、
コロナ禍の影響は減り、人々の消費意欲は戻りつつあることがうかがえます。

ポイント2:多くのカテゴリーで、消費意向が増加

「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は26.3%で、
前月比+4.2pt、前年比は、消費意欲指数と同様に増税の影響もあり、
+10.3ptとなっています。

カテゴリー別の消費意向については、
前年比では16カテゴリーすべてでプラスとなりました。
そのうち、「食品」、「ファッション」、「日用品」、「外食」、「レジャー」、「旅行」など、
13カテゴリーで20件以上増加しています。

また、前月比でも、「ファッション」、「外食」、「食品」など
8カテゴリーで20件以上増えており、
多くのカテゴリーで消費意向が高まる結果となりました。