楽天、Amazon、Yahooショッピングの主な特徴と違いについて知っておくことは、選択をより効率的に行うために欠かせません。
それぞれのプラットフォームが持つ特徴を詳しく解説し、あなたのビジネスや購買活動に最適な選択肢を見つけましょう。

ユーザーの違い

楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングは日本における主要なオンラインショッピングモールです。
それぞれが独自の強みを持ち、ユーザー層も異なります。
自社の商品に最適なユーザー層を獲得できるプラットフォームを選ぶことで売上の最大化はもちろんこと、
事業継続にも大きく影響してきます。
そのため出店者にとってはモールの選定が最も重要になります。

楽天市場

長年培ってきたブランド力と楽天経済圏のポイントシステムにより幅広い年齢層のユーザーを獲得しています。

楽天市場は特に
・食品(お取り寄せグルメ、スイーツ・デザート、酒・飲料)
・ファッション(コスパ重視のファッションアイテム)
・インテリア・家具(収納家具、インテリア雑貨)
・コスメ・ビューティー(サプリ・健康食品、中価格~高価格帯コスメ)
・生活家電(調理家電、掃除家電)
などの少し高めの商品が売れている傾向にあります。
楽天市場は他のモールに比べて一番審査が厳しいため購入が不安な商品も安心して買い物できるのが特徴です。

 

Amazon

世界的な規模を誇るプラットフォームとして、多様な商品を取り扱っています。

Amazonは特に
・家電・ガジェット(PC・周辺機器、スマートデバイス、生活家電)
・書籍・電子書籍
・日用品(洗剤やペーパー類、食品・飲料、ベビー用品)
・ファッション・アパレル(下着・インナー、海外ブランド、コスプレ用品など)
・ペット用品(ペットフード、ペット用消耗品、おもちゃやケア用品)
・ゲーム・ホビー(ビデオゲームと周辺機器、フィギュア・プラモデル、手芸・DIY用品)
・ヘルスケア・ビューティー(サプリ、低価格帯コスメ、美容家電)
など、幅広いジャンルの商品が販売されており、価格競争が激しいのが特徴です。
ユーザー層は価格重視、お届けまでの配送日数を気にしている層が多い傾向にあります。
他のモールと違うの点は出店ではなく、出品になる事です。
安価で出品できる分価格競争も覚悟しなくてはなりません。

 

Yahoo!ショッピング

Yahoo!JAPANのサービスとして検索エンジンとの連携や、PayPayポイントとの連携など、利便性の高いサービスを提供しています。
ユーザー層は幅広い年齢層にわたりますが特に20代~30代の若年層、PayPayポイント還元を重視する層が多い傾向にあります。
楽天よりはヘビーユーザーが少ないイメージですが、イベントの参加を積極的に行えば売上を作る事が出来ます。

Yahoo!ショッピングは特に
・車、バイク、自転車
・アウトドア、釣り、旅行用品
・ドリンク、水、お酒
など、趣味に関連したカテゴリーに強いです。
とくに車関係のオートカテゴリーは特段強い傾向にあります。

 

それぞれのプラットフォームのユーザーの違いを理解することで、自社の商品はどの場で活躍し
最も効果的かを見極める事が出来ます。
例えば、高価格帯のブランド品を販売したい場合は楽天市場のブランドイメージとユーザー層が適しているかもしれません。
一方、価格競争が激しい商品を販売したい場合は、Amazonの価格競争力とユーザー層が有利になる可能性があります。

 

 

手数料とコスト

手数料と初期コストは出店者にとって無視できない重要な要素です。それぞれのモールの手数料とコストの違いを把握しましょう。

 

楽天市場

月額利用料に加えて販売手数料が発生します。
楽天市場独自のポイントシステムによるポイント還元も出店者にとってコストになります。
また商品の認知に欠かせないのは広告費用です。
月額手数料+販売手数料+ポイント原資+広告費

 

Amazon

販売手数料に加えて、FBAを使う場合は商品保管費用や配送費用が発生します。
Amazonプライム会員向けの配送サービスを利用する場合、追加費用が発生します。
また商品の認知に必要な広告費も同様に必要です。
販売手数料+商品保管、配送費用+広告費

 

Yahoo!ショッピング

販売手数料とポイント原資以外の手数料や費用がないのが最大の特徴です。
初期費用、固定費がない分、楽天市場やAmazonに比べて手数料やコストは比較的低いに傾向にありますが
PRオプションという独自のシステムを使わないと売上が立ちにくい事もあり
結果的に販売手数料が上がってしまう事があります。商品力がある場合は販売だけで済むので比較的安価で出店が可能です。
販売手数料+ポイント原資

 

楽天市場 Amazon Yahoo!ショッピング
初期費用 60,000円 無料 無料
月額費用 25,000円~130,000円 小口出品:商品ごと100円
大口出品:4,900円
無料
販売手数料 パソコン:2.0%~6.5%
モバイル:2.5%~7.0%
小口:100円
大口:5%~15%
※商品カテゴリーに依存
無料
ポイント原資
※必須料率
1%~ 1%~ 2.5%~
最低広告費
※広告は必須ではありません
50,000円/1商品
※メイン商品のみ
10,000円/1商品
※メイン商品のみ
10,000円/1商品
※メイン商品のみ
PRオプション設定する場合:10~15%
※PRオプションは全商品が対象になります。

 

モールの手数料やコストを比較検討し自社の収益構造に合ったモールを選ぶことが重要です。
例えば低価格帯の商品を販売する場合は手数料やコストが低いYahoo!ショッピングが有利になる可能性があります。
一方、高価格帯の商品を販売する場合、楽天市場のブランドイメージやユーザー層を生かして販売手数料や広告費用を投資する戦略も考えられます。

 

販売の自由度

販売方法の自由度がビジネススタイルに合った選択を可能にします。
どのモールが柔軟な販売を可能にするかを見ていきます。

 

楽天市場

販売ルールやガイドラインが設けられており、ペナルティ制度も導入されているので出店者には一定の制約があります。
例えば、商品画像のサイズや品質、商品説明の書き方など基準が設けられており、継続的に違反する場合は
ペナルティポイントが加算されます。
年間で一定の点数に達すると一時休店や退店のペナルティが発生します。

 

Amazon

比較的自由な販売方法が許容されています。
ただし注意しないといけない点もあります。
Amazonは相乗り出品という機能があり、似た商品を見つけて相乗りしたが
容量や商品の違いが発生する場合があります。
ユーザーからクレームがあった場合にアカウント停止などペナルティを受ける事があります。

Yahoo!ショッピング

楽天市場同様に販売ルールやガイドラインは設けられていますが
緩い傾向にあります。
楽天市場やAmazonに比べて販売方法の自由度はもっとも高いのはYahoo!ショッピングになります。
自社のビジネススタイルや商品特性に合わせて、販売方法の自由度が高いモールを選ぶことが重要です。
独自性の高い商品を販売したい場合は、販売方法の自由度が高いYahoo!ショッピングが適しているかもしれません。
一方、大量の商品を販売したい場合は、Amazonの販売システムを活用する方が効率的かもしれません。

 

今回はユーザー層の違い、手数料コスト、自由度の3軸で3大モールについてお話しさせていただきましたが
モール販売は高い競争環境にあるため勝ち抜くための施策も重要なポイントになります。
自社の商品がどのモールに適しているのかわからない、競争環境で生き抜くにはどうすればいいか気になる方は
私たちが提案させていただきますのでお気軽にお問合せください。